さくらのはなのちるをゆめみしあさのゆめ
(桜の花の散るをゆめみし朝の夢)
あさはゆめむ
さくらのはなの ただはらはらとちりいそぐを
はらはらとはなはひそかにいきづきて かぜにみだれてながるるを
いろあはきさくらのはなのひまもなくななめにちるを──
神通川の蒼い流れと、さくらの織りなす優しい花むらが散って崩れてゆくさまは、はかなく切なくて、晩春の宿のめざめの感傷はときを経てなお鮮やかに思い浮かびます。
「花残月」麻紙岩絵具30P
(詩 三好達治)
さくらのはなのちるをゆめみしあさのゆめ
(桜の花の散るをゆめみし朝の夢)
あさはゆめむ
さくらのはなの ただはらはらとちりいそぐを
はらはらとはなはひそかにいきづきて かぜにみだれてながるるを
いろあはきさくらのはなのひまもなくななめにちるを──
神通川の蒼い流れと、さくらの織りなす優しい花むらが散って崩れてゆくさまは、はかなく切なくて、晩春の宿のめざめの感傷はときを経てなお鮮やかに思い浮かびます。
「花残月」麻紙岩絵具30P
(詩 三好達治)