暑い!
たまらずエアコンの温度を1℃だけそっと下げさせてもらいます。
熱気に囲まれて28℃の設定では、置きものにでもならない限りにじみ出る汗でノーリツ悪いです。
10坪に満たない日中の居室は言わば私の天下、たれかのご指示通りにゆきたいところだけれど少々無理みたい。
扇風機さえ無い時代がありました。
まるまるいちにちを炎天の砂浜と海水に浸り、夜は夜でナイトショウ三本立ての立見席、
終バスの時間はとっくに終わって、てくてく自宅へ歩いて帰る30分も楽しくて満足のうちに過ごす休日でした
洋画でみた流線型のマイカーも、食卓に盛られたコンポートの果物も、あれはバーチャルな空間
それが身の回りで実現するなんて、ないないづくしで育った若者は空想さえできなかったのでした。
敗戦国日本に扇風機ができ、洗濯機冷蔵庫が作られ、レンジやら炊飯器やらジューサーミキサーパン焼き器
あちこちで、チンと鳴って、お風呂が沸きましたと宇宙人のような声が聞こえ、
高度成長とか何とか浮かれてとうとうバンドラの箱まで開けちゃった・・・のですねぇ
福島の悲劇がいつ収束するかも分からないときに、大事なことそっちのけで。ちょっぴり電気の節約ですか
原発是か非か?
論じること自体そもそもおかしい
決まってるでしょ。原子力発電などきれいさっぱりお止めなさい。
と、いうわけに今更ゆかない人間さまの愚かさに、涙しつつ、
やっぱり快適な部屋に戻して、快適に仕事がはかどるのを勝手にも好もしくありがたく思ったのでございます。
東北の地で今も汗していらっしゃる人たちに、戦後の日本人の心を重ねて想いながら。