自然はともだち ひともすき

おもいつくままきのむくままの 絵&文

さくら陰翳

2018年04月05日 | 写真と文
 
 


 雪に埋もれた真冬の光景もまだ覚めやらぬうち、春とそれから夏もいっしょくたにやってきて
 その間を駆け抜けてゆこうとする今年のさくら。

 朝刊に連載されている“とやまの桜2018”に「神通川さくら堤」の絶景が載っていました。
 きのうPちゃんといっしょに通ってきたばかりです
 やや翳りはじめた空に、抑えたうすいぴんくの花の群れが醸し出す雰囲気は
 ぴったり私のために用意されていたのかも ○○(^-^)oイエイ♪ 

 花の下では言葉を失い胸はいっぱい
 その分余韻をこの後もたくさん楽しめそうです。 


 同じ神通川の峡谷を真下に眺める宿、桜と雪景色が評判のM荘に
 Pちゃんとふたり一泊したのも桜の散る頃でした。
 あれからもう何年経つかしら

 M荘の部屋から窓越しに散り急ぐ花吹雪や見降ろす川の花筏に
 湧き続ける感動を抑えきれなくて、どうしたらいいか分からなくて、身をよじっていたっけ。

 店じまいしたいのだけど客の要望で止むに止まれず細々と続けていると
 老齢の女将からの手紙だったけど、今も営業はされているでしょうか?


 そのころは
 モデルのPちゃんの美しい眉間にしわを描き加えたり、口尻をへの字に下げてみたり
 「一番辛かったことを思い浮かべて」と無理に注文してみたり。
 そのPちゃんが今も時々私を引っ張り出してくれるのだから
 次に機会があったらゼッタイチョー美人に描かなくてはね。


 今年見た桜は、甘いも辛いもそっと包み込んだように柔らかく翳っていました。
 同じ桜なのに湧いてくる思いは年々変わる、
 はっきりそうと知ったのが進歩だったらいいんですけど。