Counting Blessings

シンガーソングライター Yumiko Beckの
活動やあれこれ。

断捨離

2010年08月10日 | 
定期的にやって来る流行病のように私を襲う、

「お片づけしたい病」

そもそもお片づけが継続的に進んでいるなら、
あり得ない話。

収納のカリスマ、掃除のカリスマ、捨てるカリスマ…

諸先生方の著作が並ぶ私の本棚。

本を読むとすごく燃えるのですが、
道半ばで挫折。

たいてい、色んな事が立て込んで気持ちに余裕がなくなった時、
フェードアウトして行く、私の片付け熱。
けれど、根っこの所ではずぅっと気になっている、雑然とした家、丸ごと一軒。
そうして、またふとしたきっかけでぶり返すのです。

今回、出会ってしまったのは、

『断捨離』~danshari~

本屋でうっかり手に取ってしまいました…。

読み始めると、あっと言う間にまた
片付けたい病が再発。

とにかく、自分がコントロールできる量にまで
持ち物を減らしましょう、と言うのが一番の肝なんだそうです。

「これ、まだ使えるから。」
という発想は、モノの方に振り回されている証拠なんだとか。

そうではなく、
「私は、今、これを必要としているか?」
という、「自分」という軸、「現在」という軸で
モノを取捨選択して行くのだそうです。

これは、私にとっては、発想の転換でした。

まだ、使えるのだから、何とか使える方法を考えよう
と言うのが、私の通常の思考回路。

しかし、すべてのモノに対して、
そんなに労力や時間を使えるわけではないので、
結局、「要検討」案件が山積み。

そもそも、それらのモノに要検討の価値があったのかすら、
疑わしいと言うのに…。

断捨離。

そもそもは「断行」「捨行」「離行」という
行法哲学なんだそうです。

モノと向き合う作業は結局の所、自分と向き合う作業なんだそう。

心から入る、と言う辺りは、私向きのメソッドかな?と
思いました。
急ぎ過ぎないよう、ゆっくり取り組んで行きます。

Before/Afterでもお見せできれば、説得力あるのでしょうが…
「わぁ~、すごい~」と言ってもらえる事を夢見ると、
これまた外発的なモチベーションとなり、長続きしないので、
断捨離の過程そのものを楽しむようにしたいと思います。

そう、モチベーション3.0で習った事を早速生かします(笑)。

でも、時々はご報告しますね。

モチベーション3.0

2010年08月08日 | 
本屋で目について、ついつい買ってしまった本。

ダニエル・ピンク著
「モチベーション3.0」

ダニエル・ピンクは今、起こりつつある事、
今後、世界はこうなっていくだろう事などを、
ていねいに説き明かしてくれるライターだと思っています。

原題は「Drive」。

その人をある活動に駆り立てるもの、
或いはその人を動かしているもの、
と言ったニュアンスだと思います。

目標を持つ事が大切だ、と言う事は耳にタコができるほど
聞いて来ました。

「○△になりたい」

しかし、その裏にある動機が、

「○△になったら、お金持ちになれるから」
とか
「○△になったら、人からの賞賛をえられるから」
とか、
そう言った外側からのものであるなら、
その目標を達成する事は、返ってその人を不幸にする、
と言うのです。

そうではなく、その活動そのものの中に喜びを見出す事。
ひたすらそこに没頭するうち、気がついたら○△になっていた、
と言うのが長続きのコツだし、幸福の鍵。

熟達(mastery)はある意味、苦しい道。
しかし、熟達を飛び越して達人(master)になろうとする人が
いかに多いか、と書いていました。

そう。
こんな事は古くから言われている事だし、
よく分かっているはずだったのに、
なぜ人って、近道を探してしまうのでしょう。

「一週間で人生が変わる」とか、
安易なハウツーに手を出したり。

それって結局、熟達への辛く長い道のりをショートカットして
達人になろうとしている事となんら変わりはありません。

収穫を期待するのは悪い事ではありません。
けれど、種まきも、双葉も、そのすべての過程を楽しむ事が
収穫に至るまでモチベーションを持続するコツなのです。

このような知恵は、経験から得られるものだと思います。
けれど、ダニエル・ピンクはこの「モチベーション3.0」の中で
そのメカニズムを科学的に説き明かしています。

現代社会は未だショートカットを奨励しているようです。
けれど、科学は、人の本質は実はショートカットに向いていない、と
教えているのです。

さて、そこで、ピアノのお稽古へとつながるわけなのです。

優雅なハリネズミ

2010年07月04日 | 
普段は小説って、全くと言ってよいほど読まないのですが、
友人が勧めてくれたので、試しにと思って図書館で予約しました。

人気の本で、私の番が回って来るまでに
ずいぶんと時間がかかりましたが、
待ったかいがありました。

美しい話でした。

胸の奥の方から、じんわり暖かさがにじみ出てくるように、
人生には生きる価値があるんだよ、と
語りかけてくれます。

実用本やハウツー本も勉強になりますが、
こんな風に、ブレている軸を正してくれるものが
生きて行くにはとても必要です。

語り手は二人いて、
非常に知的なのにわざと凡庸を装った高級アパルトマンの管理人と、
そこの住人で頭が良すぎる故に大人の世界のからくりがすべて見えてしまい
未来に希望を見出せない少女。

この設定にまず惹かれます。

階級意識のはっきりしているヨーロッパだからこそ。
生まれや育ち、教育の有無などによって、
こうまでレールがはっきり分かれているとは。
人と人、として出会うより先に「所属」が来てしまうとは。
同じ場所で生息していても、そこには目に見えないバリアがあって、
決して交わる事はないのです。

日本はやはり一億総中流と言われるだけあるなぁ、と思いました。
日本で生まれ育った私たちは、みんな横並び、と言う意識が
非常に強いのではないでしょうか。

けれども、日本にも格差の波がやって来ています。
もしかしたら、人が人として出会う前に、まずは出自という時代が
またやって来るのかもしれません。

それでも、心を揺さぶられる人生を生きたいなら、
やはり、人は人として出会わなければいけません。

ゲゲゲの。。。

2010年06月05日 | 
帰りに立ち寄った本屋さんで、

(あっ。なんて事でしょう。
 ここまで書いた所で、うちのワンコが
 パソコンのキーボードの上に乗っかって来て、
 あっと言う間に記事が投稿されてしまいました。)

気を取り直して…

そう、帰りに立ち寄った本屋さんで、
ふと「ゲゲゲの女房」を手に取りました。

すると…まぁ面白くて面白くて辞められなくなり、
(だったら買えばいいのですけれど)
ついついザザーッと飛ばし飛ばし、
最後まで読んでしまいました。

家へ帰ってからもついついYouTubeで
水木しげるさんを検索。
インタビュー番組やら、ゲゲゲの鬼太郎のアニメやら
いっぱいアップされているので、
ついつい見入ってしまいました。

それにしても、本当に面白い方ですねぇ。
水木しげるさんって…。
漫画家なんて苦しいだけだ、
もっと楽な方がいいに決まってる、
なんて、ひょうひょうとしておっしゃる。
こういう方の口から出る言葉を聞くと
「好きを仕事に」なんて、
ひどく軽く聞こえてしまいます。

あれこれ見入っているうち、
あっと言う間にもう夜中です。
こうやって、いつまで経っても
優先順位を学ばないなぁ>自分。
…と溜め息をつきつつ。

やり残した事は明日の朝に回して、
もう寝ます。
限界。zzZ...

聖書に隠された成功法則

2010年06月01日 | 
何やら怪しいタイトルなので、
手に取るのを躊躇したのですが(笑)、
我慢できずに購入してしまいました!

内容は…
大当たり!だと思います。
今までモヤモヤしていた事柄がずいぶんスッキリしました。

自己啓発系の本が大好きな私ですが、
多くの本はある部分まで読み進めると、

「ん??」と首をひねりたくなるような事が
頻繁に起こりました。

そのような本には、人間の存在を神と同等に置く哲学が
背景に感じられました。
また、神を単なるエネルギーとか宇宙と言った言葉に
変えて表現する事もしばしばです。

それは聖書を信じる私には受け入れがたい事です。
人は、神に愛されています。
けれども、神によって創られた存在。
その被造物としての立場は、どんなに精神修養を積んでも、
どんなに魂を磨いても、決して変わる事はありません。

その一方で、成功法則と言うものは、
万有引力の法則と同じように原理原則ではないか?
とも思っています。

手を放せば、持っていた物は下に落ちる。
これは聖書を信じてる人にもいない人にも
同じように起こります。

成功の秘訣も同じようなものではないか、と。

黄金律など多くの聖書に書かれている原則は
成功法則の中にも見受けられ、
聖書の神を信じない多くの人たちも
それらの法則を使って望む結果を得ています。

むしろ、クリスチャンと自認する人の方が
このような法則を使い切れていないのではないかと
疑いたくなる事もしばしばです。

けれども聖書に書かれている世界観、神観、人間観と
ある意味真逆とも言える世界観から導き出されている体系が
時に同じ効果をもたらすって…。

うーーん、これって一体…。

と言う疑問にキレイに答えてくれたのが本書です。

聖書を実用書として説き明かした、とも言える本。
聖書をよく知っている方々にも
充分アピールする本ではないかと思います。