Counting Blessings

シンガーソングライター Yumiko Beckの
活動やあれこれ。

日常の祝福

2014年06月20日 | 日記
実家の方面で仕事がある時には、
ついでに両親の様子も見に寄る事にしている。

・・・と言うのは口実で、
実はいつも父の美味しいご飯を食べさせてもらっているのだ。

母は9年前に脳出血で倒れて、それ以来家事一切を父が取り仕切る。
おかげ様で日常生活に不自由ない程度に身体は動くが、
記憶や認知的なダメージが残って、やはり家事はおぼつかない。
家事は総合的に瞬間瞬間で頭を使う労働なのだと改めて思う。

母が倒れた時、「母のうた」を作った。
これは何とか形にしないと、と思って、CDにした。
そのCDを持って色んな場所で歌わせて頂いた。
そのうちに私は歌を聴いてもらう事ばかりでなく、
みんなと一緒に歌うのをリードする事もとても好きなのだ、と気づいてゆく。
ある意味これはコーリングかもしれない。

今、地域の皆さんと童謡や唱歌や懐かしの歌謡曲などを一緒に歌う、
と言う事を仕事の一つにしているのも、この流れだ。

母は小さい頃から私にピアノを習わせた。
母の病気によって、私は今の流れに足を踏み入れた。
何だかんだと言って、私の歩く道は母によって大きく影響を受けている。

そうして今、足取りがおぼつかなくなっても、母は頑固に教会に通う。
家族みんなが「頼むから行かないで」とお願いした2月の大雪の日曜日も
決して聞き入れずに出掛けて行った。

出来る事や興味の対象がどんどん減って行く母に、最後に残る信仰の世界。

こうして今も母は私にインパクトを与え続ける。

ところで、実家でご飯を食べながらテレビを見ていると、
富岡製糸工場が世界遺産登録間近のニュースがやっていた。

それを見た父が、中学を出ですぐに勤めた製鉄工場では、
製糸工場で使う機械をよく作ったものだ、と言い出した。

戦後間もない頃の話だ。
それをきっかけに食卓の話題は父の職歴へと移る。

・・・3年勤める間にこれからは自動車の時代だと目覚めて、
つてを頼って新潟の田舎から埼玉の自動車工場で見習い。
その後は自動車修理の業界で、職場自体はいくつも変わっている。

「え?じゃあ、その次はどこへ勤めたの?」

父の自分史を留めておきたい私はすかさず取材モードに。
すると、それまで黙っていた母が突然、

「◯▽※モーターズ」

えっ、お母さん・・・
いつも、あれもこれも忘れたって言ってる癖に
何で突然いきなりそこで、そんなシャープな回答を・・・

人間の記憶のフックって本当に不思議だ。

母の突然の冴えた答えに、父と私は大びっくり。
当の母は「別に。何騒いでるの。」と言わんばかりの素知らぬ顔をして、
歯を磨いている(居間で)。
(ちなみに私も洗面所以外で歯を磨く癖があり、夫には母譲りといつも叱られる・・・)

そんな母を父が面白そうに、嬉しそうに見ていた。

日常の祝福。
こういう瞬間こそ、そう呼ぶのにふさわしいものだろう。

自分が年齢を重ねるにつれ、これこそが神の下さる奇跡なのだと思うようになった。
こういう瞬間を、忘れたくない。

だから今日、私はこれをブログに書き留めておいた。

父の日に寄せた創作活動の舞台裏

2014年06月17日 | 日記
大雨の後はまた真夏のような暑さが戻って来ました。
今週はバテそうになりながら、えっちらおっちら移動しています。

先週の日曜日は父の日でした。
私は午前中は洋光台キリスト教会の礼拝へ。
洋光台ゴスペルクワイヤが礼拝の中で特別賛美をさせて頂きました。
”I CAN FEEL THE PRESENCE"と言うスローな曲と
"EVERYBODY CLAP YOUR HANDS"と言うアップテンポな曲、二曲賛美しましたが、
今回は時間を掛けただけあって、かなり完成度が上がって来たと思います。
今年はこの後7/26にある横濱ゴスペル祭にエントリーしていますので、
この二曲にもう一曲足して、更にレベルアップを目指してあと一ヶ月しっかり稽古します。


さて、父の日ですが、毎年何をあげるかとっても迷います。
モノ減らしを実践している自分としては、実家の狭い住まいを更に狭くするようなモノはあげたくないのです。
アメリカの義父にしても、あっちの家も確かに日本の家よりはスペースがあるけど、
それでもずいぶんガラクタがあったよなぁ~とか(失礼!)。
・・・そんなわけで、何となく電話だけでスルーしてしまう年もあり。。。

そんな中、今年は一週間前くらいにフッと降って来たアイディアがありました。
数年前に義父のために書いた"Happy Child"という歌。
これに昔の写真をスライドショーで加えてYouTubeビデオを作ってみようかな!?と言う事。

・・・父の日まで一週間。
あぁ、そんな事やってる暇絶対ないんだけど。。。

あぁ、でもせっかく降って来たアイディアを無視してスルーしたら、絶対後で後悔する!と思い、
重い腰を上げて取り組んでみました。

まずは、数年前に曲を書いた頃家で録音した音源を聴いたら、、、テンポが速過ぎ!
全然使えない!
・・・そんなわけで、まずは新たにピアノと歌を録り直す作業から始めました。

それから、iMovieなるソフトを数年ぶりに立ち上げて、、、写真の取り込みですが、
整理整頓が全く苦手な夫は、パソコンのどこかにある自分の昔の写真ファイルを探し出す事ができず、
結局懐かしの写真をフィーチャーすると言う企画は頓挫。
ネット上のフリーシェアの画像をあれやこれや漁って、ダウンロード。

日本語の字幕は日曜日の朝、洋光台へ向かう電車の中でWi-Fiに繋ぎながらYouTube上に打ち込み。
突貫工事で取りあえず父の日のうちにシェア出来ました。

Happy Child


日本語は字幕で出て来ますので、英語の歌詞を一番下に載せます。
もし、皆さんもよかったら歌って下さい!

アメリカと日本のお父さんへ。
自己満足の部分もないとは言えないかもしれませんが、無理してでもやってよかったです。
最近はこのような創作的な作業に対する足腰の強さが、めっきり弱っているような気さえしました。

さて、今週は6/22の13:30~横須賀中央教会でのチャペルコンサートの最終準備です。
暑くても、バテてる暇はありません(笑)。


“HAPPY CHILD”
You used to say you're proud of me
Even though I often failed
Didn't deliver you any glory
But didn’t need to doubt your love

Lying bed thinking back
I wonder “what was your dream?”
I’m so much older than you were in those days

Oh, happy child
I was a happy child because of your truth
So, I can trust
I can sing
I learned who I am
Happy child that’s how I’ve been raised by you

Countless moments so very long ago
Now sometimes feel I trying in vain

Remind me where I’m from
when I’m drifting away
Precious memories point me to where I should be

Oh, happy child
that’s the one I always want to be
Even when I find it hard to sing
I know who I am
Happy child that’s how I’ve been raised by you

Oh, happy child
I’m a happy child because of your love
So, I can trust
I can sing
I can be satisfied
Happy child
that’s how I’ve been raised by you
Happy Child

所沢は大雨

2014年06月07日 | 日記
所沢方面、大雨警報が出た昨日。
今朝になっても相変わらず雨足強く降り続いています。
各地の被害が大きくならないように、、、と祈る気持ちです。

昨晩は帰宅するにも気合いが必要なほどで、
まずは腹ごしらえとばかり出先で遅めの夕食を取っていましたら、
なんと同じ地域に住むKさんから駅まで車で迎えに行くよ、と連絡が入りました(涙)。

我が家は駅から歩くと20分くらいはかかってしまうのです。
おまけに昨日は仕事の関係でキャリーバッグをゴロゴロと引いていました。
加えて、ちょうど朝出る時は小降りだったので、
ついつい革のパンプスを履いて出かけてしまっており、
一日の終わりの足は既に靴の中でふやけてしまった感じ(笑)。

こんな時にもらった連絡は、まるで真夏の炎天下でカラカラに乾いた喉を潤す一杯の冷たい水、
真冬に芯まで凍えた身体をかざすパワフルなストーブ、、、まさにそんな感じですね。

Kさん、ありがとう!
そして私も周りの人達の必要に敏感な人でありたいな、と思った出来事です。
自分の事でいっぱいになってるうちは、なかなかそこまで届きませんね。
私はまだまだもう少し、抱えているモノ・コトのスリム化が必要かもしれません。

ここ数年「減らす」をテーマに、ずいぶん色んなモノ・コトを
思い切って、時には痛みを伴いながら手放して来たつもりでしたが、
気付けば違う事でまた両手がいっぱいになっている事に気づきます。

結局、現代を生きるって言うのはそういう事なのかもしれません。
手放す、また何かがやって来る、選んでまた手放す、
その繰り返しが変化となって表れるわけだし、
その選びの中にその人の生き方があり、
そうして辿った道筋の中に、その人が何に重きを置いて生きて来たのかが
透けて見えて来るのでしょう。


さて、こちらのブログではちゃんと書いていませんでしたが、
一年前に預かり犬としてやって来たコーギーのガンボくんが、
正式に我が家の一員になりました。
ガンボが来た頃はこんな事があったんだぁ、
なんて懐かしく思い出しています。

ガンボが我が家に馴染んで落ち着いて来たのと正比例するように、
私のソファーでの寝落ち回数もアップしています。

これは頂けないですね。
いい加減手放さなくちゃいけません(笑)。

横須賀中央教会チャペルコンサート

2014年06月01日 | Information
すっかりご無沙汰してしまいました。
あっと言う間に2014年も6月に突入ですね。
しかも今日は真夏かっと言うくらいの暑さでした。
我が家の二階がサウナになる季節が到来したようです。

さて、人生の色々な流れの中で(←大げさ)
最近はめっきり自分のライブが減っていますが、
久しぶりに機会を頂いて1時間弾き語りとおしゃべり。
楠章二さんにギターでサポートして頂きます。

横須賀中央教会にて、6/22(日)13:30~です。

「プログラムを作るので5月中に内容を教えて下さい」
とのリクエストを教会の方より頂いたおかげで、
驚異的に早い段階でセットリストも出来上がり、
伝えたい事も枠組みが見えて、後はリハまでに譜面を揃えたり、
実際のフローを組み立てたり、、、と言う作業をするばかり。
ここからが踏ん張り所です。