Counting Blessings

シンガーソングライター Yumiko Beckの
活動やあれこれ。

車中にて

2012年11月28日 | 日記
仙台へ向かう新幹線の中です。
今日は「はやて」。
1時間もすればもう着きます。

ほとんどマンスリーのようになっている仙台通い、
これが出来るのも誘ってくれる人がいるからこそなのですが。

今回は当初バスでゆっくり移動しようと考えていました。
新宿から大体5時間半。
ちょっとした旅気分もいいじゃないか、と。

それがそういう時に限って色々起こったりするもんです。
時間がどんどん押して、結局バスは当日になってのキャンセル(半額返金だそう)、
急遽新幹線に切り替えての移動となりました。

一体時間はどこへ消えて行くのか。
一度きちんと検証してみる必要がありそうです。

若い時よりずっと働き者になった気がするのですが(笑)、
回転速度は益々速くなって行くような。。。

これって錯覚でしょうか?

久しぶりにミヒャエル・エンデの「モモ」でも、
もう一度読んでみようか、と思う車中なのでした。

気力も天からのギフト

2012年11月27日 | 日記
先週はBIRTHWEEKだったにも拘らず、
何とな~く体調不良の一週間でした。

頚痛はいつもに増してひどいし、
目はますます悪くなった感じだし、
耳まで詰まったようにボワ~ンとして、
外に出かける仕事はほとんどなかったのに、
溜まった数々のタスクはノロノロとして一向にはかどらない。

そうなると気持ちまで微妙に落ちて、
やっぱり一つ歳とったせいかしら。。。
なんて弱気に。

11月は割と仕事のスケジュールが薄い月で、
よし、時間のあるうちに、あれもこれも。。。と欲張っていましたが、
なかなか思ったようには動けませんでした。

そんな中、歯医者さんの待合室でパラパラとめくった本。

渡辺和子著「置かれた場所で咲きなさい」


どこの本屋さんでも平積みになっているので
気になっていたのですが、好きな著者さんです。

確か85歳になられたと思いますが、
彼女が老いについてこんな事を。

・・・40代50代の頃は、あまりに仕事が忙しくて、
   早く歳をとりたいと思っていた。
   そして仕事の責任を人に引き継いだら、
   その時には思う存分好きな事をする、と。

   けれども、実際に年齢を重ねていざ時間ができると
   今度は好きな事をしようにも身体が思うに任せない。
   気力も湧いて来ない・・・

そして、人は「出来ない自分」と言うのを受け入れて行くのだ、
と言うような事が書いてあったと思うのですが、

まぁ、先週の私のプチ不調なんぞ、まだまだ可愛いものですが、
気力も湧いて来なくなる日々がいつか来るのだ、と言う事は
心のどこかに覚えておきたいと思いました。

たとえ、今のように動き回れなくなって
家にいる事になったとしても、いくらでもやる事がある、
暇を持て余すなんてあり得ない、などと言えるのも
気力あっての事ですから。

前にも書いたかもしれませんが、
「夜と霧」を書いたフランクルが、
価値の三段階と言うものについて考えを述べています。

一つ目は創造する事。
私で言えば、歌を書いたり、演奏したり、
また音楽を通しての楽しい時間を皆さんと共有したり、と言う事になるのでしょうか。

でももしもいつか、これらが出来なくなったとしても、
私は様々な経験を通して喜びを得る事が出来ます。
誰かが創造したものに触れる事で、
あるいは旅行をしたり、たとえそれが単なる消費であっても、
純粋に楽しい時間を過ごす事によって、
価値ある時間を過ごしたと感じる事が出来ます。

けれど(ここからが大切なのですが)、
もしもこれすらも出来なくなっても、
全てにおいて受け身にならざるを得なくなったとしても
人はその態度によって価値を産み出す事が出来ると言うのです。
自分の身に降り掛かる出来事にどのような態度で応答するのかによって。

そして、フランクルはこの三つ目の「態度」によって産み出される価値に
最も重きを置いていました。

これは、とても慰められる考え方だと思います。

何が出来なくなっても、最後の瞬間まで、
人は価値を生み出す事が出来るのですから。

そして、場合によっては、
態度を変える事によって経験へ、そして創造へと遡って行く事も
あるのではないかしら?とも思いました。

それはまさに「置かれた場で咲く」という生き方につながります。

何年か前にそんな事を思いながら書いた
向日葵と言う曲。

父の事を思って書きました。
(あぁ~こうして聴いてみると演奏が焦っていて冷や汗ものですが。

さて、明日はまた仙台に行きます。
明後日、仮設の集会所で高奈美香さんと一緒にコンサートをさせて頂きます。
なんだかんだとマンスリーのようになっている仙台通い。

今はまだ動いていいよと言う事なのでしょう。

週が変わって、カラッと晴れて、
今日はもう先週の不調はどこへやら。
スッキリさわやかな空と共に
お腹の底からエネルギーが湧いて来るのが分かりました。
週末のライブ鑑賞がよかったのかもしれませんね。

この気力がいつまでも当たり前にあると思うなよ、と戒めつつ
まだしばらくは走れそうです。

豪華なBIRTHWEEK

2012年11月26日 | 日記
アメリカ人と結婚するまでは、
誕生日って、そんなに祝う習慣がなかったのです。

子供の頃、一度くらいだったか
母が「おたんじょうびかい」と言うのを開いてくれました。

当時は流行っていました。
手作りのカードを作って、招待したい子に渡すのです。
で、誰々ちゃんのには呼ばれなかったとか(ガックリ)、
誰々ちゃんには呼ばれたから(ウキウキ)、こっちも招待しないと、とか。
当日はちょっとしたプレゼントを持って
いそいそとお呼ばれしたおうちに集うのです。

子供社会ながら、ちょっとした社交でした。
当時の子供は結構暇でしたし、
普通の日々の中「たんじょうびかい」は
本当にスペシャルなイベントで、心躍る体験でした。

私の母は、そんなに好んで家に人を招く方ではなかったので、
「おたんじょうびかい」はそれなりに重荷だったろうと想像しますが、
子供のために頑張って企画してくれたのでしょう。
今思うとありがたかったなと思います。

とは言え、基本的にはそういうとこドライな家系。
大人になってからは
「あ~そういや、今日は誕生日だったね~」なんていうのも
なくはなかったです。。。(^^;;

結婚してみたら夫はとっても誕生日重視。
誕生日はとってもちやほやしてくれますし、最優先。
で、自分の時にもそれを「要求」します(笑)。
何かちょっとでもネガティブな事をほのめかそうものなら、

「今日はお誕生日なのに。。。

・・・いつの間にか私もすっかりそれに感化されました。

今年は私の誕生日に夫が私に断りもなく歯医者の予約を入れて、

「え~!!信じられないっ。」

と、散々私からブーイングされ、
結局、BIRTHDAYはBIRTHWEEKに延長されました。

そんないきさつで、昨日が私のBIRTHWEEK最終日。

今年はとってもゴージャスにドラマー市原康さんのTRIO'を聴きに、
南青山のBODY&SOULへ。

う~ん。。。いいねぇ。。。


©Daniel Beck

ジャズは憧れつつも、まだまだ私には理解が難しい言語ですけれど。
前に聴いた時よりは少~し糸がほぐれて来たかな?

いや、まだまだだ。。。

でも、もっと理解したいって意欲が湧いて来るのは嬉しい事だなって思います。
自分の中に掻き立てられる何かがありました。

TRIO'のアルバムは全部持ってるので、、、
昨日はピアノの福田重男さんが篠笛の狩野嘉宏さんとお作りになった新作
「横笛とピアノが叙情歌をJazzのテイストでうたう」(長いタイトルですね。。。)と

ベースの森さんが参加されたRONNY JOHANSSON TRIOの
「NEW JUBILEE」

この2作を購入しました。

叙情歌の方は日頃私もよ~く親しんでいる曲ばかり。
そうか、こういうアプローチもあるか~と、アレンジの勉強にもなり。
日本のうたを日本の楽器で、と言うのがすごくいいです、空気感が。
そして、このCDが出来るまでの簡単ないきさつが書いてありました。
そのストーリーが、また、いい。
出来るべくして出来たCDなんだなぁ~って思いました。

どちらのCDもまだサラッと一回聴いただけ。
もうちょっと時間をかけて聴くのは、まだこれからですが。

こうして、BIRTHWEEK終了しました~。

サンクスギビング

2012年11月23日 | 日記
誕生日が過ぎて、一つ階段を昇ったせいか(?)
微妙に体調がすぐれないここ数日です。

まさかの風邪!?

いや!
ダメダメ
ダウンする前に食い止めなければ!

・・・そんなわけで、今日のお休みは
家でおとなしくしている事にします。

今日はアメリカ時間ではサンクスギビング。
みんなターキーとか食べている頃でしょうか。

日本では勤労感謝の日で代用ですね(笑)。
夫は本日も勤労ですが、
先日コストコで買ったターキーを温めて、
一年の感謝に思いを馳せる時にしたいと思います。

・・・近所のカルディに買い出しに行かねば。。。
グレイヴィー、スタッフィング、クランベリーソースなるものを
用意して、オーソドックスなサンクスギビングディナーです。

私に出来る程度の事なので、ほとんどインスタントに近い感じですが、
まぁ、いいでしょう。。。

師走に入る前に、こうしてちょっとした振り返りが出来る習慣って、
いいなぁと思います。

誕生日

2012年11月19日 | 日記
今日は○×回目の誕生日でした。

それにしても、寒い
11月ってこんなに寒かったでしたっけ?
真冬の空気を感じます。
私は寒いのが苦手なのです。
こんなに寒いとダウンの登場もすぐ、と言う気がします。

今日は遠く大船まで、
若者のための就職支援センターへ見学に行きました。
もしかしたら、こちらとご縁が出来るかもしれません。

私自身は「正社員」と言う身分になった事は、
かつて一度もないのです。

教員養成大学を卒業したのに、教師になるのを躊躇ったせいで、
気がついたらレールをOFFしていました。
卒業までに自分の進路を決められなかったのです。
3月になっても、行き先が決まっていませんでした。

心配してくれた指導教官の世話で、卒業後は合唱関連の資料室で一年間バイト。

そのうち、このままじゃいけない!とジタバタし始め、
たまたまタイミングよく友人が誘ってくれたので、
音楽教室で講師の仕事を始めました。
あの頃はまだ講師の数が足りなかったのです。

その傍ら歌を書き始め、何とかこういう方面でやっていけないかと
画策したりもしました。

歌を書きながら、コンビニのバイトも、
経理補助のバイト(仕訳の「し」も知らなかったのに!)もしました。

派遣で働きながらパソコンを覚えさせてもらったり、
別な派遣先ではいきなり「今回はエクセルのプロに来てもらいました」なんて紹介されて、
青くなってマニュアル本を買いに走った…なんて懐かしい記憶も。

こんなに行き当たりばったりで。
キャリア設計と言う面では完全に失敗だったなぁ~と思います。

でも、目標を決めて、それを実現するために必要な事を
小分けのステップにして、ひとつひとつクリアして行って…
というのも、確かに素晴らしい生き方で、それをやる人を尊敬しますが、
それだけがすべてではない、という気がしています。

一枚ページをめくるように、小さな一歩を踏み出してみて、

"we'll see."

って言うかね。

自分が何かしら動いた事によって、
あるいはやって来たものに応える事によって、
何かが必ず起こるんですよね。
まるで水がかき混ぜられるかのように。

そしてその結果、何かがまた自分に返って来て、
それによってまた自分が動く…って言う、
所謂展開型って言うのも絶対あると思うのです。

って言うか、ほとんどの人はそっちのパターンじゃないでしょうか?

あの頃思い描いていたのとは、ずいぶんかけ離れた場所へ来てしまった。
けど、そこへ至るまでの一瞬一瞬に主体的に関わるなら、
ある日その場所は、自分にとってのかけがえのない必然になっている事に
気づくはずです。

さぁて。。。
この一年はどんな事が待っているのかなぁ。

"Life is full of events."

先日の火事騒ぎの後、義父が言っていた言葉です(笑)。

退屈している暇はありませんね。