Counting Blessings

シンガーソングライター Yumiko Beckの
活動やあれこれ。

些細ないとなみ

2014年03月16日 | 日記
『ホビット 竜に奪われた王国』という映画が公開されています。


我が家も早速3Dで観て来ました。
三部作の二作目なので、To Be Continued…で、
来年まで待てって言うんかいっ!と言う感じですが、
スペクタクルに溢れた大作をエンジョイしました。

・・・が、今日は一作目の『ホビット 思いがけない冒険』の方をご紹介しようと思います。


これが公開されたのは、2012年12月。
ちょうど、かの『レ・ミゼラブル』の公開と同時期で、
そちらのインパクトが強過ぎたせいか、私の中で『ホビット』は少々かすんでいました。
視覚効果はすごいけれど、何となく深みに欠けるような。。。

今回、二作目を観るに当たって、すっかりすべてを忘れ去っていたので、
一応一作目を復習しました。
そしたら、お宝発見。
やっぱりさすがはトールキン。
じんわり胸に染み入るテーマが見えて来ました。

ホビットは平和で穏やかな小柄な種族です。
大きな企みとか、権力争いとかとは全く無縁で、
淡々と日常を生きて行ければ何よりと考えているフシがあります。

事もあろうに、そのホビット種族のビルボ・バギンズが大冒険に出るハメになります。
ドワーフと言う、より気の荒い種族の故郷奪還の大切な役目を担うよう選ばれたのです。

彼を選んだのは魔法使いのガンダルフ。
ドワーフたちからは、何故こいつなんだと、大ブーイング。
ビルボ自身もまさか自分が出来るとは思っていないので一生懸命断るのですが、
ガンダルフは頑として聞き入れません。

そして珍道中が始まります。

話の中でガンダルフの告白のシーンがあります。
実はガンダルフもこの選択に確信があったわけではないのです。。。

 サルマン(格上の魔法使い)は偉大な力だけが
 悪を封じられると信じている。
 だが、わしの考えは違う。
 大事なのは些細な事だと気づいた。
 普通の人々の日々の行いが
 闇を追い払うのです。
 思いやりや愛情が。
 なぜバギンズが?
 たぶんわしも怖いのです。
 彼は勇気を与えてくれる。

 Saruman believes that it is only great powers that can keep evil in check.
 But that is not what I have found.
 I have found that it is the small things, everyday deeds of ordinary folks,
 that keeps the darkness at bay, simple acts of kindness and love.
 Why Bilbo Baggins?
 Perhaps because I'm afraid.
 And he gives me courage.



大事なのは、些細な事。
普通の人々の日々の行いが、闇を追い払う。

心に留めておきたい言葉です。

そして、ドタバタ珍道中でいざと言う時、あり得ない力を発揮するビルボです(笑)。

今週の我が家は『ロード・オブ・ザ・リング』のDVD全三巻を鑑賞予定。
無謀です。。。(-_-)