Counting Blessings

シンガーソングライター Yumiko Beckの
活動やあれこれ。

実家の片付け その3

2011年06月05日 | 日記
2週間ぶりに訪ねた実家は大幅に模様替えがされていました。

何と言っても昭和40年代初頭に建てられた公団の狭い賃貸住宅です。
そこに両親の結婚生活のすべてと巣立って行った娘たちの残した残骸があるのですから、片付けは大変。

でも、かなりのモノが捨てられ、
家具もあるものは解体され、
あるものは部屋から部屋へと移動され、
あるものは横になって使われていたものが縦にされたり・・・と
まるでジグゾーパズル!

これをすべて喜寿を過ぎた父が一人でやりました。

「もぅ~~。お父さん一人でやるなんて~。
 私を呼んでくれれば手伝ったのにぃ~。」

と、一応言ってみましたが(笑)、
私はそっち系の才能が乏しいので使いものにならない事は目に見えていますが。

実家滞在時間はいつもだいたい2時間くらいです。
冷蔵庫を漁って、
ピアノをちょこっと弾いて、
昼寝して、
帰って来ました。

帰り道、買い忘れがある、と言う母と一緒に商店街まで。
改めて歩いてみると、本当にたくさんの店がクローズし、
まさにシャッター通りでした。

「ここは○△商店だったよねぇ~~?」
「ここって、何だったっけ??」

などと記憶をたどりつつ、
子どもの頃から見慣れたおばさんが、髪が白くなっても尚ちゃきちゃきと店番をしている姿にちょっとホッとしたり。

日本の戦後って本当に変化の激しい60年余だったんだなぁ・・・と。

何もない所から始まって、高度成長を続け、人口は増え、モノはあふれ。
そしてこれからは人口は減少し、経済は停滞し、高齢化して行く。

たった数十年の間にこんな大きな変化に適応しなければいけないのですから。

親の世代の常識はいわゆる上り坂。
でもそれはもう私たちの生きて行く上での常識にはなりえないし、
人としての原則は変わらずとも、私たちは新しい知恵を得なくてはならない。
そして、私たちの世代の常識は次の世代にはもう通用しないし、
よかれと思って敷いて上げたレールが逆にあだになるかもしれない。。。

とは言え、柔軟さや変化への適応は大切だけれど、
原則を見失えば、あらぬ方向に行ってしまう。

いや、もしかしたら、これまでの20世紀が既に原則を見失った社会で、
今はそのツケが回って来ているのかもしれない。。。

かつての商店街を歩きながら、そんな事を考えていました。
やっぱり寂しいよ。
シャッター通りは。。。

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