Counting Blessings

シンガーソングライター Yumiko Beckの
活動やあれこれ。

伯母が召される

2015年06月12日 | 日記
先日、母の姉が逝去して、葬儀に参列した。
長く病いを患っていてここ数年は外へ出る事も思うに任せなかったので、会う事もめっきり減っていたが、
子供の頃からよく可愛がってもらい、一番行き来のあった親戚である。

クリスチャンであった伯母の葬儀は教会で行われた。
伯母が洗礼を受けたのはもう35年も昔になるが、彼女に信仰を伝えたのは母である。
その後、伯母の影響で伯父も、それから年長の従兄弟もクリスチャンになった。
そして従兄弟はクリスチャンの女性と結婚した。
私が今、洋光台キリスト教会でゴスペルクワイヤのディレクションをさせて頂くようになったのは、
この従兄弟の奥さんからの繋がりである。
そう言えば、私が初めて教会で弾き語りコンサートをさせて頂いたのは、この従兄弟夫婦が尽力してくれたからだった。

年下の方の従兄弟はピアノが上手かった。
こちらにはピアニストのお嫁さんが。
そしてその娘さんが今高校生で、ものすごくピアノが上手い。
音楽の世界に進むのだろう。
音楽を愛して憧れた伯母から数えて三代目に大輪の花が開きつつある予感がする。

そもそも私が子供の頃、我が家に分不相応とも思えるピアノを購入したのは、この伯母の影響による所が大きい。
伯母の所でピアノを買って、従兄弟が習い始めた。
この出来事が母にとって、恋焦がれながらも手が届かないと思っていたピアノをグッと身近にしたようである。

私はこの伯母によく似ている、と母から折りにふれ言われたものである。
宝塚に憧れて、歌が好きで、手仕事が好きで。
あぁ、そうかもしれないなと思う。

伯母の加減が悪くなって入院したここ二ヶ月ちょっとの間に、二度ほど見舞いに行って顔を見られたのがせめてもの慰めだ。

葬儀の中で伯母の最後の日々に寄り添って下さった方々から、伯母が死に対しては非常に平安を持っていた事、
そして最期の息が安らかだった事を聞いて胸がいっぱいになった。

己の行き先を確信して、安心して旅立てると言うのは何と言う幸いであろうか。
この伯母に信仰を与え、それを生涯育んで下さった神に心から感謝する。

一人の人の存在は他の人の人生に大きく関わっている。
それはまるでニット編みのようなもので、その人一人が抜けたら、他の人の人生もスルスルと解けてしまうのだ。
伯母にまつわる昔の事をつらつらと思い返していたら、それがいかに私の現在にまで大きな影響を与えているのかと思い至って愕然とした。

伯母が天に帰って、母の兄姉の中で地上に残っているのはもう、末っ子の母一人。
伯母の存在に心から感謝した。

そして、今、私に関わって下さる一人一人にありがとう。

人の旅立ちに接する度に思う。私が後を追う日もすぐに来るのだ。

「生涯の日を正しく数えるように教えてください。
 知恵ある心を得ることができますように。(聖書 詩編90編12節)」

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