YUNUBI

YUNUBI=ユヌビは、私が嫁いだこの地の方言名だ。30年余の会社経営、子育てに良くも悪くも終止符をうった。

裁決

2008-12-31 | Weblog
 今日で2008年が終わる。2007年に会社を止めた時、私は55歳ぎりぎり人生の折り返し点、今ならまだ生きられると思った。この時の生きるということは死の対極ではない。言い方を変えれば生きていける自信が残っていた。
 
 私らの、周りの人間の人生が大きく動いた。家族や身内の人間には、常に頼れる存在の私らが心配の種に変わった。特に、子供らは、周囲の対人関係や生まれ育った家が無くなるという急激な変化は、私らの悲しみ、悔しさがわかる分、心の成長が促されたと思う。従業員は職を無くし一時は、右往左往したことも耳に入った。私らと、どんな風に対応したらいいのか困った顔の会社関係の知人たち。
 その頃の私は、不思議なくらい彼らを思いやる気持ちはなかった。私には、彼らを一人前の技術者にしようとあがいた事ばかりが、苦しかった資金繰りと同じレベルで嫌な思い出になっていた。それらを引っ張って2008年に突入した。ところが、2008年は、ハイスピードで私らにとって一生の頂点かと思わせる年になった。

 3人の子供らが結婚、孫も相次いで生まれ、3人目は新年になるが無事生まれてくるだろう。沖縄、京都、米国NYと3人の子供から6人の家族が増える。お金のない生活なのに、子供たちの手配で、京都やNYまでも、リュック一個で夫婦で出かけて行けた。!すばらしい旅だった。子供たちが、良きパートナーを得てキラキラしていた。本当に嬉しくて幸せな思いは、私の周りの人間に優しい気持にさせた。

 それでも、2008年が、最後の最後まで何事もなく過ぎてくれと願うのは、頭の片隅に、いつもある私らの裁決の事。年内で裁決するという事が、私らが、本当の意味で心身共に開放される事なのだ。だから、どんなに幸せでも、その裁決を待っていた。26日に、管財人から裁判に要した決算書等の書類とともに裁決通知が届いた。免責決定。嬉しい気持ちはない。が、心が軽くなった。仕切り直しだ。!
2008年に感謝。
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