2006年末に、生後1ヶ月くらいで我が家にきた子犬。
親犬は、純潔のパグにしか見えなかったが、この犬は、チワワのようで、パグのようで、シーズのようで、聞くと7種位のミックス犬だと言う。
あまりの小ささに、家の中で飼わざるをえないが、夫は飼うなら純潔犬にしたいと愚痴をこぼした。
会社の仕事を、終えて家に帰ると飛びついてくる。餌としつけが、私の役割になったが、甘ちゃん夫にはベタベタとなついた。
LONとなずけた子犬、会社の資金繰りが苦しいときに、ウィルス性の病気に感染し入院した。10日位の闘病の後、もう死ぬからと入院先の獣医から連れ帰った。
高額な入院費は、命には替えられない、仕方がなかった。
私は、無言の夫をよそに、連れ帰ったLONをすぐに風呂にいれた。1週間の入院生活で、ものすごい匂いを体から発してしたし、点滴注射が、小さな細い足を壊疽のようにさせ、毛がベロリと抜け、まるでチキンの足が、ただれて汁を出し、余計に匂っていたのだ。だが、LONの目だけが、私を追っている。5分位で風呂を上げると水を飲んだ。それが、命の復活だった。
元気になったLONは、以前より夫にベタつき室内犬が、こうも可愛いものかと、私らを納得させたのだった。チキンの足は、リハビリが必要で、獣医に教わったとおりに続け、何とか引きずらなくなった。
が、LONは6ヶ月を過ぎた頃、又具合が悪くなり獣医の判断で、胃にある影の為、お腹の開腹手術を受けた。結局、胃には何事もなく、LONは痛い思いをした。
この時程、痛いといえない動物を、哀れに思ったことはない。ただひたすら、訴えるLONの目が、哀れだった。
一方で私は、会社の諸々の苦しい時に、度々獣医にかかり、時間も金も使うLONは、何?とふと思ったりもした。
苦しい会社経営で、身も心も擦り切れていくような感覚の中で、LONが寄り添う。遅く帰る夫の寝床に、当然のような顔で、もぐり込むLONの様子。
私のしつけは、子育てと同じで、教えるべきは教える。が、淡々と感情的にならず厳しくできたのは、人間でなく犬だからとも思う。成長し、賢く、可愛いくて、小さいが(4キロ)、堂々とした素振りのLONは、私らの愛すべき位置を、確実にしめていった。
LONが1歳になった頃には、会社も私らも身辺整理に入っていた。
親犬は、純潔のパグにしか見えなかったが、この犬は、チワワのようで、パグのようで、シーズのようで、聞くと7種位のミックス犬だと言う。
あまりの小ささに、家の中で飼わざるをえないが、夫は飼うなら純潔犬にしたいと愚痴をこぼした。
会社の仕事を、終えて家に帰ると飛びついてくる。餌としつけが、私の役割になったが、甘ちゃん夫にはベタベタとなついた。
LONとなずけた子犬、会社の資金繰りが苦しいときに、ウィルス性の病気に感染し入院した。10日位の闘病の後、もう死ぬからと入院先の獣医から連れ帰った。
高額な入院費は、命には替えられない、仕方がなかった。
私は、無言の夫をよそに、連れ帰ったLONをすぐに風呂にいれた。1週間の入院生活で、ものすごい匂いを体から発してしたし、点滴注射が、小さな細い足を壊疽のようにさせ、毛がベロリと抜け、まるでチキンの足が、ただれて汁を出し、余計に匂っていたのだ。だが、LONの目だけが、私を追っている。5分位で風呂を上げると水を飲んだ。それが、命の復活だった。
元気になったLONは、以前より夫にベタつき室内犬が、こうも可愛いものかと、私らを納得させたのだった。チキンの足は、リハビリが必要で、獣医に教わったとおりに続け、何とか引きずらなくなった。
が、LONは6ヶ月を過ぎた頃、又具合が悪くなり獣医の判断で、胃にある影の為、お腹の開腹手術を受けた。結局、胃には何事もなく、LONは痛い思いをした。
この時程、痛いといえない動物を、哀れに思ったことはない。ただひたすら、訴えるLONの目が、哀れだった。
一方で私は、会社の諸々の苦しい時に、度々獣医にかかり、時間も金も使うLONは、何?とふと思ったりもした。
苦しい会社経営で、身も心も擦り切れていくような感覚の中で、LONが寄り添う。遅く帰る夫の寝床に、当然のような顔で、もぐり込むLONの様子。
私のしつけは、子育てと同じで、教えるべきは教える。が、淡々と感情的にならず厳しくできたのは、人間でなく犬だからとも思う。成長し、賢く、可愛いくて、小さいが(4キロ)、堂々とした素振りのLONは、私らの愛すべき位置を、確実にしめていった。
LONが1歳になった頃には、会社も私らも身辺整理に入っていた。