YUNUBI

YUNUBI=ユヌビは、私が嫁いだこの地の方言名だ。30年余の会社経営、子育てに良くも悪くも終止符をうった。

住まいへの思い

2008-09-30 | Weblog
 家族が、帰りたい住まいつくり。私が無意識、意識のうちにしてきたことだ。
 学校や仕事や趣味で生活スタイルが変化していく中でも、とりあえず家へ帰ってきたら、顔が見える。忙しくて、言葉を交わす時間がなくても、顔は見える。 家族を作って32年間、たぶん私の表情を読み取る能力は、確かな物となっているに違いない。 特にくたびれ顔には敏感だし、いい顔?にはホットした。
 1DKのアパート暮らしも慣れたが、子供に借金をさせ甘える訳にもいかない。この部屋は、賃貸にまわす方がいい。私は、次の住まいを、子供の住むアパートの駐車場のデッドスペースに目をつけた。ブロック造にすれば何とかいける。 夫に相談し二人で安価な材料を探し歩いた。お金ができ次第、材料を調達しこつこつ自分達でやれば、年内には家らしくなるだろうと。時は金なりである。とりあえず、ブロック他4万円分程を購入し工事はスタートした。
 年内といえば、私らの法的立場が、決定する方向で動きだしたことを、先日の債権者集会の時に、管財人に言われた。弁護士先生は、年内には何とか大丈夫でしょうと言う。本当に長かったと年末に言えるだろうか?私は、そんな事を頭の隅に置きながら、1人で黙々と作業を始めた夫の、手伝いをする事にした。夫は、いろいろ下調べをしたり、仕事道具を借りたりしながら、ブロック積みの作業を、1人でする効率の悪さを言ってた。だが、先立つお金はない。他人に給料は払えないと結局、1人で作業を始めたが、ブロックを運んだり、モルタルを調合したり、体が大変そうだった。住まいのイメージは、小さくでも明るく出来るだけ小エネの家。そして、子供たちが訪ねてくれる家。私は手伝いが、楽しい。目地棒で目地きりをする。モルタルを穴につめる。1個1個のブロックを、夫が積み上げる丁寧な作業を見るのも楽しい。 男に生まれたら、職人になりたかったかも?でも、体にはこたえる。腰がアップアップして痛い。キチンと体のケアーをしなければ、作業が続かない。
 住まいは、生きていく箱だと思うが、思いはいくらでも詰められる。家族への愛情という思い。私らが元気な分、安心のプレゼンなんだと思う。
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住まい 生きていく箱

2008-09-17 | Weblog
 裁判所に許可をえて、今の住まいに移ってから3ヶ月余りになる。
31年余、慣れ親しんだ家や事務所は、静かな住宅地の中に570坪程の高台に建ち、住まいや仕事場には申し分のないものだった。が、私らが引越して1週間後には、平屋60坪の住宅、3階建て47坪の事務所が、跡形もなく消え更地になった。今更のように驚いた近所の人から、何故か励ましの言葉が届いた。
 夫は、1DKアパートがどんなものか想像できなかったらしく、黙々と荷物を運び入れていた。このアパートの企画、設計に当たった私のこだわりは、若い働く女性が暮らしやすいイメージだった。まさか、自分達が住むことになるとは、夢にも思わなかったが十分な収納と180cmのシステムキッチン、広いベランダ9畳位の部屋を広く感じさせ、窮屈感がなく快適だ。
 このアパートは、結局子供達が協力し、競売を銀行融資で切り抜けた。管財人が間に入る条件として、債権者集団への納付金、司法書士への支払、固定資産税等それらのお金の工面が条件だった。
 私は、子供らと相談しながら融資先を当たらせた。勿論、迷惑をかけてない金融機関がいいことは、重々承知していたが当たってくだけろと言い聞かせ、どの銀行も訪問させた。正直に事情と状況を話して、長い付き合いでも迷惑をかけた銀行には、当然のごとく断られたが、丁寧な対応は子供らには勇気になったようだ。一方で、同じ長い付き合いだったが最後借金の返済をした(担保をはずす為)迷惑をかけなかった金融機関は、理由も曖昧に断りを入れてきた。私には、悔しさや不快さが残る。そんな中で、融資を受け入れてくれた銀行には、本当に感謝だ。
 子供らの協力と頑張りは、この1DKのアパートを、私らに安心して住める住まいにしてくれた。
管財人に、収めた金の合計¥1,042,407と司法書士費用¥705,330は、予想外の出金だったが子供らの実質上借金の1部になった。人にとって住まいは「生きていく箱」だと実感した。
  
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