母の介護認定が要支援1になった。前回認定で、週2回の介護施設通所は7年余続き母の体は衰えたが、家族にとっての安心して働ける拠り所だった。今回の介護認定調査はコロナ明け何年ぶりかで、私は母と同居する妹に変わり、掛かり付け医師の認定調査、市役所派遣認定調査員への対応をすることになった。介護認定調査日、市派遣調査員の前で、母は相変わらず頭脳明晰、口も達者、室内歩行も杖なしで歩いて見せる。見栄っ張りも顕在。私は、調査員員に呼ばれ母の言う事は本当かと聞かれそうだと答えた。嘘ではない状態だから。一緒に立ち会ったケアマネは、この状態だと要支援1の可能性があると心配した。彼女のスコアー表を見せてもらった。体が衰えた母は、スコアーに以前あった誇張作話や他人への中傷等、私から言わせれば気の強い母の特性の様な部分等が消え優しく穏やかな対応でスコアーの心理的部分が介護認定要素から消えたと言う事らしい。
5月、94歳になった母の元へ市役所から要支援1の通知が来た。ケアマネの心配通りだ。私は、今の介護施設へ週1回の契約となる事を母に伝え、市の包括センターに出向き代理で介護契約を済ませる。ケアマネ任せだった事務作業が回って来た事で、介護管轄のしくみが変わった事に違和感を覚える。母は、前回の介護認定の時と比べるとはるかに体が衰えた。もう一人では外出出来ない、外出カートも返却を決めた、常にどこか痛い、些細な打身が広がり腫れ中々引かない、薬も常時3,4種類、家事はこなすがノロノロ〜、ここ2年は熱で救急搬送が2回、主治医もわかっている。それでも、なんとか日常生活をつないでいるのは、通所する介護施設のおかげと感謝していた。不服申立を思い包括センターに話すと、認定まで逆行し、時間がかかる割に覆る事例も少ないと、ケアマネも同じ意見だった。私も、体力衰えた母を宙ぶらりんにはしたくない。
5月後半、定例の主治医受診、毎月の薬処方に足の甲の腫れを伝える。要支援1の報告をすると驚かれた様子で、処方箋、領収書の他に救急搬送された中部病院との母の処方対応のメモ書き、ん?ケアマネへ報告した。それから3、4日後、母は足の甲の腫れが酷くなり発熱、休みだった妹が救急搬送した。LIENで母情報を共有している家族は心配したが、母の足は手当され、母の今飲んでる薬の兼ね合いで痛止めさえ出ないが、入院する事なく家に帰れたと聞き、私も何故か安堵した。
6月最初の月曜日、LIENで介護日程を兄弟共有した私の当番日、救急搬送日から5日後、母は情けない顔で座って痛み止めなく腫れを引かしたいとアロエ葉を湿布している。包帯を取ると鬱血で黒くなった足の裏の皮膚までブヨブヨになっている、冷い足,感覚ない足を乾かした後、撫でる様に包み込む。私は、母の自己流手当をやりすぎと叱責しながら、足をさする様にマッサージし暖かくなるまで続けた。母は、痛む足や、医師の対応、そして要支援1になった施設側の対応の変化に怒っている。特に施設側が、石鹸やシャンプーをいきなり取り上げサービスの停止だと言われたのに腹が立ち自分で調べ、要支援1が6月からのスタートだと、そして母の勧めで同じ施設に通う妹が倒れ休んだのを何故知らせないかと、施設側の個人情報だからと言うが私の個人情報勝手に知り、未だ5月なのに要支援1の扱いをしたと、施設側が許して下さいと謝ったが許さないと、母は、ここ最近の怒りを話す、他にも通っていた施設に行けなくなった怒りは市介護認定調査員に向けられ、あんな冷たい人間は見た事ないと。母の怒りは静かに沸騰していく。ふと、子供に接する様に(言い聞かせる様に)母に接する医師や施設側の態度に、私もそうなっていると思った。ハッとした!老人は子供ではない〜私の母だからわかる。母が施設に通う様になるまで家族の気持ちを自分の気持ちと折合いをつけながら、施設に行きたくない気持ちをしまい込んできたのも知っている。
足の腫れはなかなか引かず、明日は6月2週目の介護施設通所、でも行かないと言うだろう〜。家族LINEに状況報告するとともに母の行きたくない気持ちを伝えアドバイスを求めた。今後の決定が私の独断でない事を知らせる為にも。看護師の妹が駆けつけ、ケアマネも予定外の訪問をしてくれた。
母の結論は,介護施設のマンネリ人間関係から心機一転して辞めたい。私は,家族やケアマネと相談しながら母の望むやりかたを探そうと決めた。半日通所サービスにトライする。文字通りトライ。今までサービスに入っていた入浴は世話かけず金だけ払っているのが面白くない、半日通所は、食事なし入浴なし昼寝なしで歩ける様トレーニング主体の介護サービスが週2日になる。取り敢えず母の意志と家族以外の見守りが週2日ある、来週には体験サービス決定をして前向きに決める。私は今回の介護制度の不具合等、市の介護包括センターと介護システムの効率化や利用者(家族)への周知方法等々、私が関わった面白くない事を伝えよう!
ここ数日、介護システムに感じた違和感不具合を忘れない。備忘録ーーー