YUNUBI

YUNUBI=ユヌビは、私が嫁いだこの地の方言名だ。30年余の会社経営、子育てに良くも悪くも終止符をうった。

解らない事

2008-04-24 | Weblog
 解らない事がある。人生半世紀を生きても解らない事がある。
私が持っていたアパートが競売にでる。このアパートは、利益が出せない海賊社員をのせた襤褸船の会社の為に、私がエネルギー全開で立ち上げた物件だった。企画、設計等、思い出すと、専用道路確保の為に、説得に回った11人の地権者、融資先への懸命の企画書のアピール、未熟な工事担当者を叱咤激励、いろいろな事があった。だから、完成した時の充実感や自信は言うまでもなかった。会社には継ぎ資金をつくり利益をもたらした。私が、働く若い人に1DKでもゆったりした住まいをとイメージして立ち上げた物件は成功だった。

 借家人は、殆ど知人で半年前後の短期滞在が多かったが、1DKで光熱費込み5万の家賃は高いようでも、生活費の見通しがつき、オール電化で集金等の煩わしがないなど退去時に、感謝の意から贈答品が届くと嬉しく思った。

 会社の倒産で、物議をかもしだす物件となることは、何となく予想していたが、私は守りたいと思った。破産手続きを依頼した弁護士を通じて、息子が引き継げる様にと、息子を巻き込んで融資先との交渉に懸命で、アパートの不動産鑑定は、弁護士が依頼した不動産会社だった。私の思惑は、このアパートが1年据置だった借金と、不動産鑑定の金額が同じなら、抵当権設定権を持つ融資先が、息子をアパートの存続人と認めてもらえるかもと期待したのだった。事実、息子は審査の為の書類を提出し、融資先からの依頼で、私が支払いをしてはいけない融資金額の支払金3ヶ月分に加え延滞金総額70万近くを、お金をかき集め払ったのだった。融資先の担当者は、きっと途中までは誠実に対処したのと思う。だが、私の法的立場を理解した上で息子から70万の支払金をせしめたのだとしたら?弁護士先生は、借金と不動産鑑定が同額で、抵当権設定の融資先が息子を融資引継者と認めるなら?と確かに言ったし、それで事が運んだと思っていた。

 管財人が決定してから、この件はあっけなく白紙にもどった。あれ程、やりとりした弁護士や、融資先は息子から徴収したお金については、私がさりげなく触れてもそ知らぬ顔をしている。私は、自らの行動を悔やむことはないが、その時々の弁護士や融資先の対応を思い出すと、かつて、私が戦った銀行等の融資先の事務的で心ない対応を思い出す。管財人は、あなたに利益があることはありえないからといった。利益?息子が引き継ぐことで、私に何の利益が生じるというのだ、管財人の言う利益とは金銭の事で、私がこのアパートを守りたいという精神的誇りなんて論外のはずである。
 
 それでも、裁判所の執行官と会い、アパートの建築時の情報、設計図のコピー等を提供し、私は、このアパートが競売にかかるまで半年以上の時間を要することを知った。競売に出ることは、金銭的には何のメリットもない不思議を思いつつ、気持ちが決まった。当面の住まいは、ここにする事を。引越し先はここにする。

 先日は、管財人の支示で、郵便局の保険を解約して147366を弁護士事務所に届けた。これは、報告書に書いてから少なくとも7ヶ月以上経過している。すべてが、事務的に進むように見えて、自らの職務にだけ淡々と進む事柄の悪意を感じる。競売という複雑な選択をした融資先、何のメリットが?抵当権の放棄をするのだろうか?それでは、放棄した場合債権者に分配される金額がどれほど増えるというのか?この年になっても、社会の歯車の不思議な噛み合わせが解らない。

 海岸で見つけた青いプラスチックのような物。夫が、クラゲの種では?との事、干からびてきた裏の赤いのは触手ではないか?海に詳しい夫でも見るのは初めてとの事。夫でも解らないことがあるのか?今日の出来事を不思議に開き直った。

 
 
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海岸で見つけたもの

2008-04-21 | Weblog
 家を明け渡す準備で、2.3日前から家族のアルバムや思い出品の整理をしている。
30年の思い出は、幸せに育った子供達の写真でよみがえる。あまりにたくさんなので、気晴らしに夕方の海へ散歩に出かけた。
 満ち潮で岩によせる波が泡立っているが、何か、青いものがプカプカ小船のように浮いている。大きさは4~5cmのヨットのような帆を立ててプカプカ。青いプラスチック片かな?でも、いくつかある。拾ってみた、生き物の様な感蝕、何だろう
持ち帰って撮影。さっきから、インターネットで検索しているが何かわからない。
 不思議な形だが青く透き通りキレイ!匂いは、魚に近い。ゼリ-状なので、触るのはちょっと怖い。明日は図書館で調べよう。
 弁護士事務所に株取引の明細を届け、郵便局の簡易保険を解約して管財人に報告すべく面白くもない事をさっさとかたずけて。
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切り替え

2008-04-15 | Weblog
 切り替えなければいけない。弁護士からの情報不足に自らの行為をトラブリ苛立つ、管財人との犯罪者のごとくの会話にいちいち反発する、それはいけない、何の徳にもならないと夫に言われた。旅先でのことだ。
 判っている!免責という言葉も理解した。破産とは別物、債務を調査した上で言葉どおり責任(債務弁済の)を法的に免じる事だと。言い換えれば人生の再スタートを認めるというようなものだという事。
 それでも、ネット等から情報が得られたり、私らと同様に倒産した会社の元社長等から、ないものは払えないではないか!好意なのか、同胞のつもりなのか、何故、破産者になるのか?疑問を投げかけられた。同じ状況の様でも、破産を選ばない場合があることも知った。確かに、ないものは払えない。
 だが、30年走り続けた、社員の為に会社の存続に必死だったから、やれる事は全てやったからこそ、これ以上あがきたくない。私らが堂々と生きる為にも免責は必要だと思っていた。それなのに、私は管財人や弁護士への言うに言われぬ思いに、ここしばらく眠れぬ夜が続いてた。
 子供の招きでの旅だった。桜のしだれる様や華やかだが可憐で刹那的な美しい生き様は、堂々として心打たれた。夫の言うことが聞こえた旅だった。
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弁護士の範囲

2008-04-08 | Weblog
 また、管財人との電話のやり取りにジリジリといいようのない不快感---。私には、最初に有価証券である社債を隠そうとした前科がある。言い訳をするなら、手持ちのお金を殆ど投げ出した私らの、当座の生活費になるともっていたのをばらしたのだ。ばらした!という言い方がよくあう不快な出来事で、もちろん管財人の印象は言うまでもない。私という人間に、信用できないというレッテルを貼ったに違いない。
 その後に、管財人に差し出した債権は647,114円だった。
管財人とのやりとりは数える程だが、私が考える破産という状況と法的破産の状況が弁護士から私に伝わってこなかった事がわかり腹立たしくなる。
 今回の発端は株の売買だ。電話で株の売買をした事を聞かれその後は言葉を返すまいと我慢した。株の売買は生活費の足しにと子供から援助されたお金を当てた。今の私らは、とりあえず健康で夫も私も日雇いの仕事ではあるが生活費をどうにか出来ている。子供の気持ちのこもったお金、無駄に寝かすことはないと株を始めた。夫には、止められたが、私は破産後のお金だから大丈夫だとの意識があった。 この破産後というのが私には倒産後、個人口座を新たに作っていいかどうか訪ね了解をえたころからだとした。そのころには、最初に提出した書類に金融関係の個人口座はすべて報告、通帳添付し手元のお金のありかを詳細にしつつ社債は今後の生活費にと隠すつもりでいた。結局、それらの書類が裁判所を通過し審尋期日呼出状がでたのは5ヶ月後だった。
 管財人との顔合わせは始めてだったが、裁判官の前で事の成り行きを確認され管財人が隠していることはないかと聞かれ観念して出すべきものは出し切ったとの思いがある。ある意味、開きなおり生きていく覚悟もできた。
 その後の、私らの生活は判決を待つ状況だということは理解していた。だが、生活は目処をつける努力をする傍らで、これから先の生活の事も当然考えなければならない。社会的制裁が始まった私らが生活できるお金を稼ぐには、リスクがあっても経験上、株の売買はやるべきだときめていたし先の生活につなげようとした。
 管財人からいつの購入かきかれ答えたが、私の思う「破産後の事、いいではないか」との思いはすぐに伝わったようで、呆れたように「君はもう終わってるな」との言葉がはかれた。その時点で、私は返答したことを悔やんだが後の祭りだ。管財人は弁護士に株の購入時期の報告をするべく電話を切った。
 2日して冷静になり、株の購入時期をしらべて弁護士に知らせたが、電話で話す気になれずFAXで送信した。その中に、管財人とのやりとりがいつまで続くのか、私が提出したあれ程の細かい調書に裏付できるものばかりがなぜこれほどの時間がかかるのか、管財人が何をこれ以上私らから調べようというのか、いいようのないジリジリした辛さを訴えた。だが私の本音は、弁護士の役割や範囲はどこまでなのかわからず、情報がもたらされない弁護士への不快感も盛り込む文章にしたかった。
 
 
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