kisetsunokazeni

ときには空を見上げて深呼吸。無駄と思える時間も必要な時がある。

どなたかは存じませんが・・・

2017-02-09 16:07:29 | 介護
母の受診日は

病院にいる以外の時間は

ずっと一緒にいて話してる

それで普段の母の生活の様子を把握して

必要なものを買い

困ってることに対応し

何とか今の生活を保っているのが現状

骨粗鬆症も徐々に進み

特に両足の付け根は

転んで骨折したら寝たきりになると

かかりつけ医から何度も言われている

なので

私も口を酸っぱくして

ひとりで無理な外出はやめるように話す

でも

母はそんな娘の話を真剣に受け止めるような人ではなく

気分と足の調子が良ければ

杖一本でバスにも乗ってしまう強者(最近はめったにないけど)



先日も「どうしても外せない用」があり

近くのバス停からバスに乗ってお出かけしてしまったらしい

でも

もともと母の足は午前中2時間くらいしか動かない

だから

バスを降りてその近くで用を済ませたとしても

帰りのバスに乗るころには

もう動けないはず、と

私は簡単に想像がつくけど

母はそうじゃないらしい

なので

用を済ませて帰ろうとしたところ

道の向こうに宝くじ屋さんがあって

ちょっと買ってみたくなったそう



横断歩道を渡るときにはすでに

足ががくがく状態だったらしく

よろよろ歩いてたら

近くを通りかかった女性が

声をかけてくれて手を引いて一緒にわたってくれたという

やっぱり、と私

「う~ん、まあよかったね。それで?」と聞くと

宝くじを買ってなんとかバス停に戻り

バスに乗ったところ

一つ空いていた席があったので座ろうとしたら

後ろから来た方に先が座られたので

そのまま立っていたら

それを見た周りの方々が

争うように席を譲ってくださり

座って最寄りのバス停まで来れたとのこと

娘としては

だから無理して一人で出かけちゃだめって言ったでしょ!、なんだけど

もう人の話聞かないので

「よかったね」

母も皆さんの親切がとてもうれしかったようで

「いい方ばかりで本当によかった」

娘としては思うところはいろいろあるけど

横断歩道で手を引いてくださった方

バスの席を譲ってくださった方と譲ってくださろうとした方々

そしてたぶん

声は掛けなかったけど

遠くからうちの母の歩きを見て心配してくださった方々に

心から感謝

お会いしてお礼を言うこともできないけれど

そんな皆さんのご厚意のおかげで

母は今も自分らしく生活ができているんだと思う

もちろんそれに甘えてばかりはいられないけど

自分ファーストが堂々歩きしてる昨今

人の優しい思いはまだまだあふれてるんだなぁと

なんだかとっても嬉しくなった

そして

自分もまたそうでありたいと思った

一日になりました
コメント (2)
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