数か月前に町田そのこさんの「52ヘルツのクジラたち」という本を
ネットで見つけた
タイトルにすごく惹かれて
でも内容がちょっと重そうで
迷ったけど図書館でリクエストを出したら
たまたま本屋大賞にノミネートされたのと重なってものすごく人気だったらしく
昨日連絡が来て読み始めた
すると
ものすごく切なくて悲しいけれど
一筋の光が見えるようなお話で
引き込まれるようにして一気に読み切った 本当に素晴らしい小説でした!
その気持ちが少し落ち着いたときに
ふと思ったことが
このクジラはどうなってるんだろう、ってこと
このタイトルのもととなった「52ヘルツのクジラ」とは
鳴き声が52ヘルツと他のクジラよりは周波数がかなり高いために 普通クジラの鳴き声は10~39ヘルツくらいだそうです
他のクジラにはこのクジラの声が聞き取れず
いくら声を限りに叫んでも仲間に届かない
世界一孤独なクジラのこと
物語ではそのクジラのような子たちが仲間を見つけ前に進んでいけるようなお話だったけど
このクジラだけはずっと孤独のまま・・・?
そう思ったらちょっと悲しくなり
急いで調べてみると
このクジラは1989年にこの声が初めて研究者に聴取され
種類は特定できず、姿もまだ確認できてないけれど
その後もこの声は世界のあちこちで見つけられている(今現在も生きているかどうかはわかりませんでした)
因みに
このクジラの声は10倍に短くされ、520ヘルツに変換されたものを聞くことができますが
それは本当に切なく美しい声でした
それで
声については奇形とか混血とか聾とか説はいくつかあるけれど
少なくとも健康で成熟していると考えられているそう
だから
世界一孤独といわれているけど、それがつらいとか苦しいとかということではないんじゃないかって
わたしは思う
だってね
例えばわたしもおにいちゃん犬やおとうと犬と出会って
種族は違うし言葉も通じないけれど
お互いに支えあって楽しく過ごせたんだから(っていうか、わたしが支えてもらってただけ?)
このクジラも言葉が通じなくても
他のクジラや海の仲間たちと楽しく過ごすことができてるんじゃないかって・・・
それにこのクジラのことを知った多くの人が寄せる想いが
このクジラに届くといいなって・・・
本当のところはわからないけれど
今日このクジラのことを知って
この子を想い、祈り、願いたいと
心から思いました
どうかこのクジラが仲間とともに
素晴らしい時間を過ごせますように・・・
遊びに来てくださって、ありがとうございました