以前に狂犬病は怖いっていう話を書いたけど
猫からうつるちょっと心配な感染症もあった
それが「トキソプラズマ症」
これはトキソプラズマ原虫という寄生虫によるもので
元々土とか動物の体内にいるものが
最終宿主である猫に感染し
その糞が混じったものを経口摂取すると
人に感染するというもの
まあ直接糞を食べることはないけど
ホームレスの猫を触ったり、猫のトイレを片付けたりしたあと
ちゃんと手を洗わないと寄生虫が手に残り
それが食べ物を介して口に入ってしまうわけ
で、感染すると症状が出るのは10~20%程度だけど
5~20日程度の潜伏期を置いてリンパが腫れたりインフルエンザのような症状が出るそうで
妊婦さんが感染すると赤ちゃんに感染することがあり
流産や脳症、けいれんなどの重篤な状態になることもあるから
妊婦さんは土いじりや猫のトイレの片付けには注意が必要
それとね、ちょっとびっくりするのは
トキソプラズマに感染した人は自殺率が高く、事故に遭いやすくなるっていう説
これはトキソプラズマが脳に達するとドーパミンの合成にかかわり
注意力が低下しリスクを恐れなくなったり、反応時間が遅くなり
それにより命を落とす確率が上がるということだそう
またそれに関連して
失敗を恐れなくなることから、意欲が増して起業する割合が高くなるという説もあるよう
う~ん、善し悪しですが
やっぱり感染しないほうが絶対いいに決まってる
それで一番気を付けたいのは
猫の糞よりむしろ生肉を食べないことなんですって
具体的には肉の中心が70度以上で10分加熱すればいいそうなので
しっかり加熱していただきましょう
トキソプラズマはけっこう身近な寄生虫で
狂犬病ほど怖いものではないけど
発症したら大きなダメージもあるので
気を付けるに越したことはない病気
なので
かわいい猫さんたちとこれからも楽しく暮らすために
外猫さんとの触れ合いや、ふんの処理の後は
手洗いをしっかりして感染予防をお忘れなく・・・
遊びに来てくださって、ありがとうございました