最近は多少理解が広がってるかもしれないけど
SNSの記事などで
集合住宅や公共の乗り物、建物で
赤ちゃんが泣くと睨まれたり注意を受ける、などの話を時々見る
そういう状況に慣れていなければ
赤ちゃんの泣き声はただの騒音かもしれない
でも
赤ちゃんが泣くのはきっと何らかの理由があるし
それがお仕事
だってね
お腹の中にいた時は
24時間絶えずお母さんから胎盤を通じて栄養や酸素が運ばれ
いらないものはまた回収されていて
口から食事をし、排せつする必要なんてなかったし(多少の排泄はあるけど)
呼吸だってしなくてもよかったし
暖かい子宮の中で常に守られて
何もしなくたって生きていられた
ところが
散々苦労してお腹から外に出たとたん
酸素も栄養も遮断されるから(臍帯を切られますから)苦しいし
必死の思いで産声を上げるけど
人生初の肺呼吸
えっ?これでいいの?って不安いっぱいだし
ふと気づくと外は寒くて
体温の維持だって自分でしなくちゃならない
もう人生最大の危機で大パニック
それでくたくたになって一度寝るけど
気付いてみたらおなかが空いてる
もう栄養の自動補給はないから
生きるためには自分からお腹空いたって言わなくちゃ!
でもまだ言葉がわからないから
こっちを向いてもらうためには泣くしかない
それでようやく栄養にありつける
ちょっと~、今までのサービスは何だったの?って気持ちじゃない?
それからおしっ〇やうん〇が出てきて
なにこれ!って思うけど、放置したらお股がかゆくて痛くなるから
助けて~!って気持ちで泣いて訴える
お肌だって今までは羊水で守られていたのが
外は乾燥して、放置したらお肌もカサカサになっちゃう
もうすべてが初めてのことだし
それが正しいのかどうかもわからない
もうパニックに次ぐパニック・・・
こんな恐ろしいこと、その先の人生にはきっとないと思うし
今わたしがこれだけ人生で初めてのことが続いたら
今日を乗り越えるだけでもつらくてできないかも・・・
赤ちゃんってね
きっとこんな毎日を必死で乗り越えているんだと思う
だから
たまに赤ちゃんが近くで泣いてて「えっ?」と思っても
誰もがみなこういう赤ちゃん時代を過ごしてきたのだから
少し暖かい目で見守ってほしいなって思うし
ご家族は逆に
赤ちゃんが泣くたびにあまり気にしすぎないで
泣いている状態がいつもと違う時だけ注意すればいいんだと思う
とにかく泣く意外に伝えるすべがないうちは
赤ちゃんは泣くのがお仕事
いつも通りの泣き声は
正しくお仕事しているんだから
ミルクとかおむつ替えとか
必要なお手当てをお願いします
それにしても
赤ちゃんってすごいですよね
こんな状況の中
ちゃんと必要なこと教えてくれるし
毎日いろんな事覚えて大きくなっていくんですもの
この赤ちゃんのがんばりに比べたら
その先の人生に起こることなんて
意外と大したことないのかもしれない、なんて思う
赤ちゃんのお話でした
遊びに来てくださって、ありがとうございました