奈義町の江戸時代から伝わる地下(じげ)芝居 農村歌舞伎「横仙歌舞伎」を見に行きました。
松神神社歌舞伎舞台(同町中島東)で開催 されると聞いて松神神社まで行ったが、
風が強く大雨のため奈義町文化センターに変更になっていた。
横仙歌舞伎は県の重要無形民俗文化財に指定されている。
中島東松神座と、地元のこども歌舞伎教室が出演
最初に子どもたちが「白浪五人男」の演目を力強く見得を切って披露
盗賊と捕り手が大立ち回りを演じる「弁天娘女男白浪(べんてんむすめめおのしらなみ)
稲瀬川勢揃いの場
地元の中島東の松神座が男女の悲恋を描いた「神霊矢口渡」
江戸時代の発明家平賀源内が南北朝時代を題材に書いた「神霊矢口渡頓兵衛内
(しんれいやぐちのわたしとんべえうち)の段」
舞台は多摩川の矢口の渡船場守頓兵衞の家です
若い男女の二人連れが渡してほしいと訪れます。この二人は新田の落人、新田義峰と恋人うてな。
留守番をしていた娘のお船は、義峰の男前に一目惚れをしてしまいます。
その夜お船と義峰が密かに手を握り合うと、突然雷に打たれて気絶します。
うてなが義峰の懐の御旗を広げると、はっと気がつく二人
御旗はお船が敵であると示したのです。
その様子を盗み見ていたのは、下男の六蔵です。
欲に目がくらんだ頓兵衞と六蔵は、二人を突き出して手柄にしようとします。
頓兵衞は忍び込んで、義峰をついた刀はなぜかお船を貫きます。
父の悪行をたしなめるため、身代わりになったのです。
そしてお船は、命がけで追っ手を解くための太鼓を内幕となります。