【クアラルンプール=伊東義章】
マレーシアの格安航空エア・アジアXは二〇〇九年にも、日本路線に参入する方針を固めた。茨城、福岡、名古屋の三空港を候補として検討を始めた。アジアの格安航空会社が日本へ乗り入れるのは初めてとなる。高コスト運営が続いていた日本の航空市揚にも、価格競争の波が押し寄せそうだ。
09年メド、茨城など検討
価格競争、激化へ
エア・アジアXの日本路線参入を巡っては、一〇年三月に開業する茨城空港が誘致に名乗りをあげ、先ごろ茨城県幹部がマレーシアを訪問して意向を伝えた。かつてマレーシア航空が運航していた中部国際空港や福岡空港の地元でもマレーシア路線復活に向けた待望論が強い。
エア・アジアⅩの幹部が七月に訪日し、関係者と協議に入る見通し。空港使用料などの条件を比較した上で決定する。
日本への格安会社乗り入れでは、オーストラリアのカンタス航空傘下の格安航空ジェットスターが〇七年三月に関西国際空港-シドニー便を開設済み。全日本空輸も〇八年度中にも格安航空会社をアジア地域に設立する方針を表明している。
エア・アジアXはアジアの格安航空最大手、エア・アジア(マレーシア)が〇七年に設立した中長距離専門会社。オリックスが一〇%を出資し英大手ヴァージン・グループも二〇%を保有する。現在、クアラルンプール-豪ゴールドゴースト、同
-中国・杭州の二路線を運航。豪ゴールドコースト便の運賃は大手航空より四割前後安い。
〇一年に運航を開始したエア・アジアは、クアラルンプール国際空港の格安航空専用ターミナルをハブ(拠点)に内外約九十路線を持っている。
インターネット予約を活用した曜日や時間帯で異なる運賃を採用、搭乗率を引き上げるのに成功した。機内食を有料とするなど徹底したコスト削減で業績も伸びてい
る。
マレーシアの格安航空エア・アジアXは二〇〇九年にも、日本路線に参入する方針を固めた。茨城、福岡、名古屋の三空港を候補として検討を始めた。アジアの格安航空会社が日本へ乗り入れるのは初めてとなる。高コスト運営が続いていた日本の航空市揚にも、価格競争の波が押し寄せそうだ。
09年メド、茨城など検討
価格競争、激化へ
エア・アジアXの日本路線参入を巡っては、一〇年三月に開業する茨城空港が誘致に名乗りをあげ、先ごろ茨城県幹部がマレーシアを訪問して意向を伝えた。かつてマレーシア航空が運航していた中部国際空港や福岡空港の地元でもマレーシア路線復活に向けた待望論が強い。
エア・アジアⅩの幹部が七月に訪日し、関係者と協議に入る見通し。空港使用料などの条件を比較した上で決定する。
日本への格安会社乗り入れでは、オーストラリアのカンタス航空傘下の格安航空ジェットスターが〇七年三月に関西国際空港-シドニー便を開設済み。全日本空輸も〇八年度中にも格安航空会社をアジア地域に設立する方針を表明している。
エア・アジアXはアジアの格安航空最大手、エア・アジア(マレーシア)が〇七年に設立した中長距離専門会社。オリックスが一〇%を出資し英大手ヴァージン・グループも二〇%を保有する。現在、クアラルンプール-豪ゴールドゴースト、同
-中国・杭州の二路線を運航。豪ゴールドコースト便の運賃は大手航空より四割前後安い。
〇一年に運航を開始したエア・アジアは、クアラルンプール国際空港の格安航空専用ターミナルをハブ(拠点)に内外約九十路線を持っている。
インターネット予約を活用した曜日や時間帯で異なる運賃を採用、搭乗率を引き上げるのに成功した。機内食を有料とするなど徹底したコスト削減で業績も伸びてい
る。