今日は、美術を堪能してきました。
石川県金沢というと、メジャーな美術館に二十一世紀美術館があります。
また、少し行ったところに県立美術館もあります。
なぜだか美術館が多いのですが(だからと言って、この土地の人が美術センスがあるかというと、それは別の話)
他にも美術に関する施設はいろいろあります。
個人の美術館もあります。
今回、展示を堪能してきたイベントはこれ。
「アニメ背景美術に描かれた都市」展となります。
確かにニッチな個所かもしれませんが、アニメ・・・それもSFといった背景美術は、世界に誇るレベルだと思っています。
このイベントの題材になっている
・AKIRA
・メトロポリス
・パトレイバー The Movie1と2
・鉄コン筋クリート
の背景美術は、本当に素晴らしいと昔から思っていました。
今回伺ったところは、「金沢建築館」という建築家 谷口吉郎氏を記念した美術館となります。
名前通り建築を題材にした場所であり、県立・市立ではなく個人の建物ですね。
美術館なので、当然撮影はNG。
ですが、このようなパネルが迎えてくれます。
作中の背景に使われたもの、イメージボードなもの、下書きなもの、色々な背景美術で描かれたものが多数展示され、また建築の視点から解説がおこなれています。
これはパンフレットとなります。
また、内部ではこの美術画のポスターなども売っており、美術を志す人々にはぜひ手に入れてほしいものです。
なぜなら・・・
描かれたもの、これ、すべて手書きなんです。
今どきの若い人には想像もできないでしょうね。
1980年、90年の作品です。当然、手書きで書かれています。
このレベルの絵を、惜しげもなく背景として描いてしまいます。それも一瞬しか使われないものすらあります。
現在のデジタルでは表せられないような、迫力というか思いが伝わってきます。
美術学科の学生たち!
これが昭和の力だ!
って思えてしまいますね。
久しぶりに、心が揺さぶられました。
とはいえ、現在の作品も良いものがたくさんあります。
メイドインアビスの背景は有名だと思います(担当はインスパアード 増山さんのところですね)
脈々と、アニメーションの背景美術・・・そう美術は現代にも息づいているんですね。
これが、実写映画・ドラマと大きく違うところ。
漫画原作の同名作品でも、実写がアニメを超えられないところは、こういうところに原因があるんですね。
美術を志す若人は、ぜひ見に行ってほしい展示でした。
はやりものではなく、こう心に「ズシッ」とくる美術を、このタイミングで見てほしいと思いました。
地方都市の石川県で、こういう展示をやってくれるというのは、本当にありがたい。
主催の方々、ありがとうございました。
でもいい天気でしたね~。