にほんブログ村 ←クリックありがとうございます!!
本日は役所で一仕事した後、熊谷市の「埼玉県立動物指導センター」に伺ってきた。
視察報告は真面目なホームページでやると思う? がひとまずざっとここに書きたい。
「動物指導センター」といっても、そもそもは「保健所に捕獲(棄てられた)された後、引き取り手がなく殺処分される施設。」である。
そこに、研究、飼い方指導、飼い主指導、そして、保護して何とか里親を見つけて生かしてやる機能、が動物愛護の意識から加わった、というところである。(以上藤本の理解)
各保健所に捕獲された後、1週間もするとここに送られてくる。
そこで何日か保護され、健康チェック、検査を経て、養われるが、
やがて引き取り手が無ければ殺される運命の犬、猫がたくさんいるのだ。
動物愛護議連として視察して
「保護する期間を長くしたい、里子に多く出したい」
という願いから新しい施設を作った。
新たにこの4月から稼働している。
また、各保健所のホームページで保護犬を照会できるようにもした。
(右は狭山保健所の例)
http://www.saitamahogodoubutu.jp/shuuyou-jyouhou-HC/sayama/html/stray/dog/list.html
おーい!!下安松でラブラドールレッドリバーが保護されているぞう!!
飼い主さん気づいてくれ!!24日にはここに送られてきてしまうぞ!!
新しい施設ができて、成犬、成猫も健康で人にかわいがられる可能性のあるものについて
より多く保護し、里子に紹介できるようになった。
うれしいことである。
しかし、それでもすべての犬猫を飼えるほど施設があるわけではない。
捨てられた犬は、猫は、多くは殺されるのである。
全ては人間のエゴの結果だ。
シベリアンハスキーが流行ればシベリアンハスキーがたくさんここにやってくる、という。
飽きたら捨てるのだ・・・。
この檻の中の犬たちは今日ここに流れてきたものである。
みんな首輪をつけている。
動けない犬もいるが、
多くの場合、元気な犬なら
僕らが来たら必死に懐(なつ)いてくる。
でも、よほど賢く、よほど健康で、よほど懐こい犬でないと
「生き残り組」に選抜されることはない。
飼い主よ、この眼を見よ!!
里子にも出せない犬、猫たちはここから次の間へ送り出される。
右の檻から正面の箱の中に追いやられ、壁が右から左に動いて、写真左端の箱で一酸化炭素中毒で殺処分する。
そのまま処分された犬猫たちは箱に揺られ焼却炉まで送られ焼却される。
灰は一部散骨、一部慰霊碑に納められる。
子猫の場合は注射で殺処分される。
(猫については保健所も権限が無いので捕獲はしないが)飼い主などにこちらに連れてこられるのだ。
殺処分は週2回。
年間4319匹の犬猫がここで処分されるのだ。
【平成22年度 犬1189匹(成犬81%、子犬17%)、猫3130匹(成ねこ22%、子ねこ78%)】
それでも平成18年度は7629匹だった。
県は計画を立て29年度には3800匹を下回るべく努力している。
県としても手は尽くし続けてきた。
職員もできればみんな生かしてやりたいのだ!!
里子に譲渡された実績は22年度870匹(犬636匹、猫234匹)
内訳・・・犬は成犬68%(団体へ52%、個人へ16%)子犬は32%(団体へ4%、個人へ28%)
猫は成ねこ28%(団体へ21%、個人へ7%)子ねこ72%(団体へ65%、個人へ7%)
平成12年度にはまだ220匹(犬196匹、猫24匹)だったのだ。
これで2回目の視察となる動物指導センター。
犬たちの悲しい目に、
私は揺れ動く。