平成28年12月31日(土)
新年、おめでとうございます。
この年頭に、
天皇皇后両陛下のご健勝を切に祈念申し上げ、
皆様の平素のご懇情を深謝し、
貴家のご清栄を祈り申し上げます。
いよいよ激動の年、
平成二十九年、皇紀二千六百七十七年の幕開けです。
今、表に出て、空を見あげて両手を天空に挙げ、
次ぎに四方に柏手を打って頭を垂れて挨拶をした。
天皇陛下におかせられては、
元旦のまだ明け初めぬ午前五時の気温零度近くの冷気の中で、
賢所にある綾綺殿で衣冠束帯にお召し替えになり、
掌典長の先導で神嘉殿に進まれ、
神嘉殿でただお一人になり四方拝の儀式をなされる。
この儀式は、
神武天皇以来の皇祖相伝のもので、侍従すら誰も見たことはない。
まさに一子相伝の天皇陛下だけのものだ。
まことに万世一系の天皇を戴く我が国にのみある、ありがたさ、
心に沁みる思ひである。
旧臘、伊予松山から
子ども達の心に夢と希望を湧き上がらせる志を以って
世界地図を造っておられる方から、
同じ伊予の砥部町に住んでいた詩人、
坂村眞民さんの詩を送っていただいた。
その詩は、
私が、二十歳代から三十歳代に、
よく口ずさんでいた懐かしい詩。
次ぎに、その詩を掲げて、
只今、誕生した年頭のご挨拶とさせていただきます。
鳥は飛ばねばならぬ
人は生きねばならぬ
怒濤の海を飛びゆく鳥のように
混沌の世を生きねばならぬ
鳥は本能的に暗黒を突破すれば
光明の島につくことを知っている
そのように人も一寸先は闇ではなく
光であることをしらねばならぬ
新しい年を迎えた日の朝
私に与えられた命題
鳥は飛ばねばならぬ
人は生きねばならぬ
西村眞悟の時事通信より。