平成31年1月22日(火)
加藤 健著「朝鮮総連に破産申し立てを」
副題、「血税一兆円以上が奪われた」
という本が展転社から出版された。
この本の末尾「あとがき」で、
著者は、
皇后陛下のお言葉を記して、
「『かたじけなさに涙こぼるる』
とはこのことだろう。
皇后陛下のお心を安んじ奉ることができず、
救出運動に関わる者として慚愧に堪えない。」
と結んでいる。
その皇后陛下のお言葉とは、
次の平成三十年のお誕生日に際して述べられたものだ。
「陛下の御譲位後は、陛下の御健康をお見守りしつつ、
御一緒に穏やかな日々を過ごしていかれればと願っています。
そうしたなかで、これまでと同じく日本や世界の出来事に目を向け、
お心を寄せ続けていければと思っています。
例えば、陛下や私の若い日と重なって始まる拉致被害者の問題などは、
平成の時代の終焉と共に急に私どもの脳裏から離れてしまうというものではありません。
これからも家族の方たちの気持ちに陰ながら寄り添っていきたいと思います。」
この皇后陛下のお言葉に接し、
著者の加藤健氏と同様に、
まことに申し訳ないと慚愧の念に堪えない者として、
まず、諸兄姉に、
この書を読んでいただきたいとお願いする。
現在、我が国の北海道の気温は氷点下であるが、
ニューヨーク在住の友人からは氷点下二十度という便りが届いた。
また、北海道よりなお寒いのが北朝鮮である。
例年、この時期になれば、心が痛い。
何故なら、
大勢の同胞が、北朝鮮に拉致され抑留されたまま、
祖国日本を思い、
日本よりも遙かに寒い氷点下の北朝鮮の寒さに耐えているのだと思うからだ。
ナチスドイツのユダヤ人収容所では、
例年、クリスマスが過ぎれば死亡者が増えるという記述を読んだ。
何故なら、クリスマスになれば家に帰れる、帰りたい、という儚い願いが裏切られ力尽きるからだ。
今、北朝鮮に拉致された同胞は、
今度の正月こそは、日本で迎えたい、日本の家で家族と共に過ごせるのではないかとの願いが裏切られ、
北朝鮮の寒さが身にしみてつらく感じているのではないだろうか。
このような思いの時に、
著者の加藤健氏から著書「朝鮮総連に破産申し立てを!」を送っていただいた。
ページをめくり、
我が国が、朝鮮総連傘下の破綻した朝銀(朝鮮信用組合)に対し、
一兆円以上の公的資金を投入していった平成十三年の事態が
ありありと甦り、戦慄が走る思いがした。
我が国政府(小泉内閣)は、
何ということをしたのか!
我は、
これを止めることができなかったんだ!
と。
この朝銀への公的資金投入の最中に、
北朝鮮の工作船の逃走と我が国巡視船への銃撃そして自沈があり
「九州南西海域工作船事件」平成十三年十二月二十二日。
その二年前の平成十一年には、
「能登半島沖不審船事件」があった。
即ち、拉致と不審船は、北朝鮮はテロ国家であることを示しているのだ。
ところが、我が国政府は、
多くの日本人同胞を拉致抑留するこの北朝鮮傘下の銀行に
一兆円を越える公的資金を投入し、
その膨大な資金は、
テロ国家である北朝鮮の核とミサイル開発費になったのである!
ちなみに、
北朝鮮のGDPは島根県と同じで、
一兆円は北朝鮮の国家予算の百倍以上である。
この時私は、
小泉内閣に対して、
「朝鮮信用組合破綻に対する公的資金投入に関する質問主意書」(平成十三年十一月二十二日、質問第二十二号)を提出し、
次の三通の「時事通信」を発信した。
平成十三年十一月十五日、「朝銀の破綻と公的資金投入」
同日 「再度、朝銀問題を詳述する」
平成十三年十二月六日、「再度、朝銀に目を向けるべし」
さらに、この時、
私は、我が国内にあって我が国政府を動かす北朝鮮の闇の対日工作活動を感じた。
翌年の平成十四年九月十七日の
小泉首相訪朝と日朝首脳会談のセットは、
十三年から十四年にかけての朝銀に対する公的資金投入と連動している。
北朝鮮の金正日は、
我が国のこの朝銀への公的資金投入を見た上で、
平壌に小泉首相を呼んだのだ。
その目的は、日本からの巨額な国家支援を獲得することだ。
この北朝鮮の魂胆を何より示す文書が、
小泉純一郎首相と金正日国防委員長の「平壌共同宣言」だ。
この宣言の本質は、
北朝鮮が、拉致問題を「餌」にして小泉首相を平壌に呼び寄せ、
植民地支配を謝罪させた上で、
時価八兆円を越える日本の北朝鮮に対する請求権を放棄させるとともに、
日本から巨額の国家援助を獲得する
「謀略文書」である。
平壌共同宣言を読んでみられよ、
拉致の「ら」の字もなく、
大半は、日本から北朝鮮に対する金の支払いが書いてあるだけで、
他は北朝鮮の「ウソ」が書いてある。
北朝鮮の欺しに乗った我が外務省の説明に欺されてはだめだ。
御自分で読んでみられよ。
小泉氏が、
我が国の対北朝鮮請求権を勝手に放棄して、
その上、巨額な金を支払う約束をしたので、
ご機嫌になった金正日から
トラック二台分の松茸をお土産にもらって帰ってきた小泉訪朝団!
テロ国家による、これほどの謀略に嵌まったのに、その自覚なく、
お土産をもらって帰ってくる絵に描いたようなバカ首脳外交が他にあろうか!
この時に、随行して平壌に行ったのが今の総理だ。
無念ではないのか。
北朝鮮から帰国した直後の彼に、
「北朝鮮から拉致被害者八名死亡と言われながら、
何故、松茸のお土産をもらったのか」
と問うたとき、彼の顔は冷凍(フリーズ)された。
これ以上は、
筆が激してくるので止める。
さて、
現在は、北朝鮮が拉致した多くの日本人救出の土壇場にきているのに、
我が国政府は、
昨年からの米朝首脳会談と南北首脳会談の成り行きを呆然と眺めるだけで、
如何にして主体的に拉致被害者を救出するのか、為す術なく佇んでいるが如しだ。
「頭が真っ白になった」という表現があるが、
安倍内閣は「頭が真っ白になった」のか、
松茸をもらった小泉訪朝以来冷凍されたままなのか。
このような、
まことに情けないこと極まりないこの時、
我が国政府の、
朝銀への巨額公的資金投入という国民を裏切る耐えがたい愚挙から説き起こし、
その朝銀の上部組織である朝鮮総連の
拉致への関与とテロ組織という本質、
さらに、北朝鮮の独裁政権に対する最大の資金供給源としての機能を指摘し、
我が国が今できる最大の一手として、
「我が国内にある朝鮮総連」
に破産を申し立てて、
北朝鮮の独裁政権への資金供給を絶つことを提唱しているのが本書、
加藤 健著「朝鮮総連に破産申し立てを!」(展転社)
である。
この一手こそ、
拉致被害者救出への道を拓き、
拉致、テロそして核開発阻止という世界の願いに応じるものであり、
さらに、
独裁政権の下で苦しむ北朝鮮人民の幸せを実現する道だ。
諸兄姉、今こそ、是非とも、お読みいただきたい。
西村眞悟の時事通信より。
加藤 健著「朝鮮総連に破産申し立てを」
副題、「血税一兆円以上が奪われた」
という本が展転社から出版された。
この本の末尾「あとがき」で、
著者は、
皇后陛下のお言葉を記して、
「『かたじけなさに涙こぼるる』
とはこのことだろう。
皇后陛下のお心を安んじ奉ることができず、
救出運動に関わる者として慚愧に堪えない。」
と結んでいる。
その皇后陛下のお言葉とは、
次の平成三十年のお誕生日に際して述べられたものだ。
「陛下の御譲位後は、陛下の御健康をお見守りしつつ、
御一緒に穏やかな日々を過ごしていかれればと願っています。
そうしたなかで、これまでと同じく日本や世界の出来事に目を向け、
お心を寄せ続けていければと思っています。
例えば、陛下や私の若い日と重なって始まる拉致被害者の問題などは、
平成の時代の終焉と共に急に私どもの脳裏から離れてしまうというものではありません。
これからも家族の方たちの気持ちに陰ながら寄り添っていきたいと思います。」
この皇后陛下のお言葉に接し、
著者の加藤健氏と同様に、
まことに申し訳ないと慚愧の念に堪えない者として、
まず、諸兄姉に、
この書を読んでいただきたいとお願いする。
現在、我が国の北海道の気温は氷点下であるが、
ニューヨーク在住の友人からは氷点下二十度という便りが届いた。
また、北海道よりなお寒いのが北朝鮮である。
例年、この時期になれば、心が痛い。
何故なら、
大勢の同胞が、北朝鮮に拉致され抑留されたまま、
祖国日本を思い、
日本よりも遙かに寒い氷点下の北朝鮮の寒さに耐えているのだと思うからだ。
ナチスドイツのユダヤ人収容所では、
例年、クリスマスが過ぎれば死亡者が増えるという記述を読んだ。
何故なら、クリスマスになれば家に帰れる、帰りたい、という儚い願いが裏切られ力尽きるからだ。
今、北朝鮮に拉致された同胞は、
今度の正月こそは、日本で迎えたい、日本の家で家族と共に過ごせるのではないかとの願いが裏切られ、
北朝鮮の寒さが身にしみてつらく感じているのではないだろうか。
このような思いの時に、
著者の加藤健氏から著書「朝鮮総連に破産申し立てを!」を送っていただいた。
ページをめくり、
我が国が、朝鮮総連傘下の破綻した朝銀(朝鮮信用組合)に対し、
一兆円以上の公的資金を投入していった平成十三年の事態が
ありありと甦り、戦慄が走る思いがした。
我が国政府(小泉内閣)は、
何ということをしたのか!
我は、
これを止めることができなかったんだ!
と。
この朝銀への公的資金投入の最中に、
北朝鮮の工作船の逃走と我が国巡視船への銃撃そして自沈があり
「九州南西海域工作船事件」平成十三年十二月二十二日。
その二年前の平成十一年には、
「能登半島沖不審船事件」があった。
即ち、拉致と不審船は、北朝鮮はテロ国家であることを示しているのだ。
ところが、我が国政府は、
多くの日本人同胞を拉致抑留するこの北朝鮮傘下の銀行に
一兆円を越える公的資金を投入し、
その膨大な資金は、
テロ国家である北朝鮮の核とミサイル開発費になったのである!
ちなみに、
北朝鮮のGDPは島根県と同じで、
一兆円は北朝鮮の国家予算の百倍以上である。
この時私は、
小泉内閣に対して、
「朝鮮信用組合破綻に対する公的資金投入に関する質問主意書」(平成十三年十一月二十二日、質問第二十二号)を提出し、
次の三通の「時事通信」を発信した。
平成十三年十一月十五日、「朝銀の破綻と公的資金投入」
同日 「再度、朝銀問題を詳述する」
平成十三年十二月六日、「再度、朝銀に目を向けるべし」
さらに、この時、
私は、我が国内にあって我が国政府を動かす北朝鮮の闇の対日工作活動を感じた。
翌年の平成十四年九月十七日の
小泉首相訪朝と日朝首脳会談のセットは、
十三年から十四年にかけての朝銀に対する公的資金投入と連動している。
北朝鮮の金正日は、
我が国のこの朝銀への公的資金投入を見た上で、
平壌に小泉首相を呼んだのだ。
その目的は、日本からの巨額な国家支援を獲得することだ。
この北朝鮮の魂胆を何より示す文書が、
小泉純一郎首相と金正日国防委員長の「平壌共同宣言」だ。
この宣言の本質は、
北朝鮮が、拉致問題を「餌」にして小泉首相を平壌に呼び寄せ、
植民地支配を謝罪させた上で、
時価八兆円を越える日本の北朝鮮に対する請求権を放棄させるとともに、
日本から巨額の国家援助を獲得する
「謀略文書」である。
平壌共同宣言を読んでみられよ、
拉致の「ら」の字もなく、
大半は、日本から北朝鮮に対する金の支払いが書いてあるだけで、
他は北朝鮮の「ウソ」が書いてある。
北朝鮮の欺しに乗った我が外務省の説明に欺されてはだめだ。
御自分で読んでみられよ。
小泉氏が、
我が国の対北朝鮮請求権を勝手に放棄して、
その上、巨額な金を支払う約束をしたので、
ご機嫌になった金正日から
トラック二台分の松茸をお土産にもらって帰ってきた小泉訪朝団!
テロ国家による、これほどの謀略に嵌まったのに、その自覚なく、
お土産をもらって帰ってくる絵に描いたようなバカ首脳外交が他にあろうか!
この時に、随行して平壌に行ったのが今の総理だ。
無念ではないのか。
北朝鮮から帰国した直後の彼に、
「北朝鮮から拉致被害者八名死亡と言われながら、
何故、松茸のお土産をもらったのか」
と問うたとき、彼の顔は冷凍(フリーズ)された。
これ以上は、
筆が激してくるので止める。
さて、
現在は、北朝鮮が拉致した多くの日本人救出の土壇場にきているのに、
我が国政府は、
昨年からの米朝首脳会談と南北首脳会談の成り行きを呆然と眺めるだけで、
如何にして主体的に拉致被害者を救出するのか、為す術なく佇んでいるが如しだ。
「頭が真っ白になった」という表現があるが、
安倍内閣は「頭が真っ白になった」のか、
松茸をもらった小泉訪朝以来冷凍されたままなのか。
このような、
まことに情けないこと極まりないこの時、
我が国政府の、
朝銀への巨額公的資金投入という国民を裏切る耐えがたい愚挙から説き起こし、
その朝銀の上部組織である朝鮮総連の
拉致への関与とテロ組織という本質、
さらに、北朝鮮の独裁政権に対する最大の資金供給源としての機能を指摘し、
我が国が今できる最大の一手として、
「我が国内にある朝鮮総連」
に破産を申し立てて、
北朝鮮の独裁政権への資金供給を絶つことを提唱しているのが本書、
加藤 健著「朝鮮総連に破産申し立てを!」(展転社)
である。
この一手こそ、
拉致被害者救出への道を拓き、
拉致、テロそして核開発阻止という世界の願いに応じるものであり、
さらに、
独裁政権の下で苦しむ北朝鮮人民の幸せを実現する道だ。
諸兄姉、今こそ、是非とも、お読みいただきたい。
西村眞悟の時事通信より。