皇国ノ興廃此ノ一戦ニ在リ各員一層奮励努力セヨ

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天気図から大陸動乱の予兆を感じた

2018年01月23日 | 日本・国士

平成30年1月23日(火)

昨日来、関東以北、我が国の北半分の地域に、
極寒と風雪をもたらしている北東アジアの気圧配置を観て心に浮かんだこと、
そして、本日の産経新聞の社説に我が意を得たりと思う警告があるので、
この両者を書き込みたい。
本日の気圧配置(等高線の形)と本日の産経新聞の社説には、
相互に何の関係もない。
しかし、私の直感の中では、
この両者は、共に、東アジアに迫る動乱を予知し指し示している。

暖かい日々が数日続き、
そして、一変して昨夜来、氷点下のなかの暴風雪が関東以北を襲っている。
山岳での遭難はこういう気候の変化の時に時に起こる。
本日のこの気圧配置を観て、
明治三十五年一月の、
陸軍第八師団歩兵第五連隊の八甲田山雪中行軍隊の、遭難・全滅が心に浮かんだ。
この第五連隊の遭難も、本日と同じ気圧配置のなかで起こったからだ。
さらにまた、本日の気象から、百十六年前の八甲田山雪中行軍を思った訳は、
多分、一月十八日午前四時から開始予定だった、
陸上自衛隊第三七普通科連隊の
大阪城本丸にあった旧第四師団司令部の南隣、
即ち難波宮跡公園から駐屯地の信太山までの三十㎞行軍訓練が
突如、何者かの圧力によって、中止になった無念さが心に残っているからだろう。

弘前の第八師団は、
ロシアとの極寒期における戦闘を想定して、
青森の第五連隊には、
ロシア軍によって青森北西の沿岸部のルートが使用不能になった際、
八甲田山中を抜ける輸送は可能かを調査するため、
弘前の第三十一連隊には、
寒地における行軍と戦闘の際の装備などの教訓を得るため、
それぞれ、同時に青森と弘前を出発して八甲田山中で交差して踏破する行軍を実施した。
しかし、明治三十五年一月二十三日午前六時五十五分に、
行程二十㎞、山中一泊を想定して駐屯地を出発した第五連隊二百十名は、
急激にマイナス二十度に低下した暴風雪の山中で、道を失い
極寒の山中を数日間彷徨して一月二十七日までに百九十九名が絶命した。
弘前の第三十一連隊は、
現地の案内人をつけて暴風雪でも道を失わず
途中で汽車に乗って引き返した落伍者一人以外は全員行軍を完遂した。
しかし、この行軍に成功した第三十一連隊も、
三年後の日露戦争において、
日本軍が崩壊の危機に瀕した極寒の満州黒溝台の会戦でほとんど全滅した。
この黒溝台会戦で、
第八師団は十倍のロシア軍と戦って三分の一の兵が死傷している。
八甲田雪中行軍隊隊長の福島泰蔵大尉は、
黒溝台において、突撃によるロシア軍機関銃座の制圧を決意し、
部下に、命ある限り進めと命令して軍刀を抜き、先頭に立って突撃し、
明治三十八年一月二十八日午後四時、胸を打ち抜かれて戦死した。
八甲田山中で全滅した第五連隊の将兵も、
満州黒溝台で全滅した第三十一連隊の将兵も、
ともにロシアとの国家の興廃をかけた戦いで我が国の存続のために命を捧げた英霊だ。
これが、本日の気圧配置から思い浮かんだことである。
百十六年前、
この気圧配置の二年後に日露戦争が勃発したのならば、
本日のこの気圧配置も、大陸と半島に動乱が勃発する予兆なのか。

次に、本日の産経新聞社説は、
単純明快見事である。
いや、見事なものは単純明快なのだ。
我が国の真の敵は中共だと言い切っている。
この危機感から
「中国の脅威に言及足りぬ」(見出し)
総理の施政方針演説を痛烈に批判している。
そもそも、我が国の真の脅威は、中共とロシアなのだ。
しかるに、安倍総理は、
もっとも危険なロシアのプーチンとは、個人的信頼関係を掲げて甘く、
もっとも獰猛でずるい中共の習近平には、
「安定的に友好関係を発展させる」と所信表明で述べた。

しかし、
尖閣への無法で貪欲な執着一つ観ても、
国内への広範囲かつ徹底的な言論弾圧を観ても、
中共は、安定的に友好関係を発展させることができる相手ではない。

産経新聞社説は、
「今の中国と法の支配や航行の自由、民主主義などの価値観を共有するのは困難だ」
と断定した上で、
インド太平洋戦略に基づいて協力するとは甚だ疑問だとし、
習近平の「一帯一路」への安易な協力は、
中国の覇権に手を貸すことにならないか、と警告し、
安倍総理の、
「中国の覇権主義にどう対処するか。
関係改善の流れに水を差すまいとして、
厳しい現実を国民に語れないような戦略では危うい」
と言い切っている。
まことに、見事では無いか。
そう!
安倍総理の所信表明に現れた戦略では、
国が危ういのだ。
国が危ういということは、
習近平の中共に甘いのは、
総理として失格だ、ということだ。
昨日の所信表明通りしてはならない、ということだ。

百年前のロシアは、
背後に軍隊を構えた鉄道施設と銀行設立(東清銀行)によって
シベリアから満州に勢力圏を伸ばしてきた(鉄道と銀行による侵略)。
現在の中共は、
共産党独裁で人民に言論の自由を認めず、外への勢力拡張を目指し、
背後に軍隊を構えさせた公共事業と金貸しによって(一帯一路)、
ユーラシアに勢力を伸ばそうとしている。
これ、覇権主義そのものではないか。一帯一路は覇権拡張の道具なのだ。

さて、この安倍総理をはじめとする内閣と自民公明の与党は、
この度の所信表明のように、
常に無防備に日中友好を掲げ、
自民党も公明党もよく団体で無邪気に北京詣でをしている。
これは、何かあれば、
アメリカ様が守ってくれるという甘えからくる
脳の麻痺、思考停止では無いか。
つい最近も、幹部が北京詣でをしてきたようだ。

しかし、今朝の産経新聞朝刊には、
この総理と内閣と与党の対中脳麻痺の前提であるアメリカに関し、
三重で開かれた「正論」懇話会で、
伊藤俊幸元海将がまことに適切なことを申されたことがでている。
伊藤元海将は、
アメリカは朝鮮半島に何の国益も見いだしていない、
従って、アメリカが朝鮮半島に先制攻撃をする可能性は極めて低いとの見方を示した。
そのうえで、
自衛隊は北朝鮮や中共に常に抑止力を働かせているとして、
我が国がアメリカに守ってもらっているとよく言われることは、
大きな間違いだと断言したという。
つまり、伊藤元海将は、
現在の我が国を守っているのはアメリカではなく、
自衛隊だと言い切ったのだ。
さすが、アメリカにも中共にも優る自衛隊の潜水艦艦長である。
その通りだ。
自衛隊は、現実に、今、強い抑止力を働かせて我が国を守っている。
その抑止力の淵源は、
「軍の光輝ある歴史と訓練」ではないか。
にもかかわらず、
我が国を抑止力の無い弱い状態にしておきたいという
中共をはじめとする内外の勢力を、
「刺激しないために」、
その訓練をこの度の三十七連隊の行軍中止のように
中止するものが政府内に巣くっておる。
まことに、利敵行為とはこのことである。

以上、今朝の産経新聞には
社説と伊藤元海将の三重「正論」懇話会での話が掲載され、
まことに適切な正論が読めた。
また、伊藤俊幸元海将は、
一月十九日の産経新聞「正論」欄においても有意義な見解を展開されている。
本年に入り、尖閣の我が国の接続海域を
中共海軍の潜水艦が潜航しながら航行した件に関し、
我が国も中共に関して、
「相互主義」で対処せよとの主張である。
中共は、国際海洋法を無視して独自の基準を定め、
外国艦船が領海内を通航するときにも「事前許可」を求め、
接続水域や排他的経済水域では「事前通告」を求めている。
従って、我が国も中共に対しては、黙っておらずに、
我が領海内では「事前許可」、
我が接続水域や排他的経済水域では「事前通告」を求めよということだ。

さて、この頃、海空自衛隊の諸氏と会った際によく言うのは、
現在の進行する厳しい状況下においては、
戦闘機のパイロットと護衛艦の艦長は、
いずれ、突然、
国際の法規及び慣例に従って、
断固として適切な行動を決断しなければならない状況に遭遇する確立大である。
その時は、浪速艦長の東郷平八郎大佐が、明治二十七年七月、
日清戦争の際、清国兵と武器弾薬を積み込んだイギリス船籍の貨物船高陞号を
国際法に基づいて断固撃沈した措置を決断して欲しい。
この時、我が国は、戦後体制から脱却する。
我が国を取り巻く四方の海と空は、
今、既に、我が国の力と決断で守り抜く段階に入っている。

以上、本日の天気図と産経新聞社説と伊藤俊幸元海将の談に啓発され記しておきます。



西村眞悟の時事通信より。

















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