平成28年7月27日(水)
先の時事通信で、
東シナ海における中共の軍艦と戦闘機による領海と領空侵犯に対して、
安倍内閣が国家の領域を守るという「断固たる意思」、
即ち「命令」を発せられるか否かが、
我が日本が平和を維持するか、彼の侵略を受けるか否か、
即ち、戦争と平和の分かれ道となる。
と書いた。
そこで、この重大問題を取り上げ、
安倍晋三内閣は、
平成二十二年九月の菅直人内閣と同じ愚を繰り返していると警告する。
平成二十二年九月、
中国漁船と称する船が、尖閣諸島領海内で、
退去を命じる我が国の海上保安庁巡視船の右舷に突進して追突した。
海上保安庁は、その船の船長を逮捕して石垣島に連行した。
ところが、中共は、中国漁船に加害行為はなく、
日本は武器を使って福建省の零細な漁民から生活の糧である漁場を奪っている、
日本は昔も今も中国人民をいじめている、
と国際社会に宣伝した。
菅直人内閣は、この中共の国際宣伝が世界に広まっているのに反論せず、
検察は中国人船長を釈放してしまった。
これでは、中共の国際社会に吹聴しているウソが事実として定着することになる。
そこで、海上保安官の一色正春氏が、事実を明らかにする為に、
中国漁船が我が巡視船に突進して衝突する影像を公開した。
これにより、中共の対日非難はウソであることが国際社会に明らかになり
中共は沈黙した。
一色正春は、我が国の窮状を救った功績を讃えられるべきである。
しかし、菅内閣は一色正春を犯罪者扱いした。
平成二十八年六月二十八日、
元航空自衛隊航空支援集団司令官織田邦男空将(F4戦闘機パイロット)は、
東シナ海上空で中国軍戦闘機が緊急発進した空自戦闘機に
攻撃動作を仕掛け、空自戦闘機がミサイル攻撃を回避しつつ戦域から離脱した、
とする記事を公表した。さらに、織田空将は、
戦闘機同士がいったん格闘戦に陥ると、
空中衝突やミサイル発射に至る可能性は十分ある、
と書き、産経新聞の取材に対して
常識を度外視して中国軍機が尖閣上空まで近づいてきている、
これが常態化すれば領空の安定は守れなくなる、
と語った。
六月三十日、
自衛隊の統合幕僚長は、
四月~六月の対中緊急発進(スクランブル)は
過去最高だった昨年同期よりも1・7倍以上の約二百回に達したと発表した。
しかし、その前日の六月二十九日、
政府は、織田空将の指摘した事実を否定し、織田空将に対して遺憾だと述べた。
また翌三十日に対中緊急発進の異常な頻発を公表した統合幕僚長も、
政府に歩調を合わせて織田空将の指摘した事実を否定した。
そして、政府や自衛隊内では、
退官している織田空将に、現役の誰がスクランブル時の状況をもらしたのか
という「犯人捜し」が始められた。
すると、中共は、この日本政府の否認を受けて、
空自戦闘機がさきに中国戦闘機にレーダーロックオンをして仕掛けてきた、
だから我々は正当な対応をした、
すると空自戦闘機は赤外線の妨害弾を発射して逃げた、
と公表して空中格闘戦(ドッグファイト)があったことを認めたのだ。
このように、東シナ海上空における
空自戦闘機(F15)と中国軍戦闘機(Su30)のドッグファイトを
空自OBの織田空将がはじめに指摘し、
それを、日本政府が否認し、中共は認めた。
では、この日本政府の否認を受けて、
中共が認めたということは何を意味しているのか。
それは、中共の公表内容を見れば明らかである。
つまり、中共は、平成二十二年九月と同様に、我が国の沈黙の上に乗っかって、
非は日本にあり、正義は中共にありと宣伝しているのである。
この事態は、
海における菅直人内閣の対応の、
空における安倍内閣による再現ではないか。
そこで、目を「現場」に転じていただきたい。
統合幕僚長が発表したように、
四月~六月の東シナ海上空でのスクランブル発進は二百回、
つまり我が国南西沖上空は、スクランブルが一日二回以上の異常事態なのだ。
その為に、那覇基地の空自パイロットと機体の整備員は、
我が国の領空を守るために、二十四時間待機している。
その様子を前に見学したが、
彼らは飛行服を着用してジッと待機し、ベルが鳴ると
F15に向かって飛び出しコックピットに駆け上がって轟音を響かせて発進してゆく。
そして、たった一人で上空で遭遇するのは、
ミサイルを装備した中共の戦闘機Su30である。
その時、
彼らを支えて任務を遂行させるものは何か。
それは、
祖国への愛と、
祖国を守る、
という国家の意思を体現した使命感である。
しかるに、安倍内閣は、まるで平成二十二年の菅直人内閣のように、
事実にフタをして触れることなく、
中共の我が空自機に非があるとする宣伝に反論もせずに済まそうとしている。
これでは、四月からでも二百回以上、
東シナ海上空で身の危険を顧みずに我が国を守っている
空自パイロットと整備員が報われない。
申し訳ないではないか。
これでは、士気が維持できず領空防衛は破綻するではないか。
織田空将が言うように、
「常識を度外視して中国軍機が尖閣上空まで近づいてきている、
これが常態化すれば領空の安定は守れなくなる」のであるから、
今こそ、
最高指揮官の安倍総理大臣は、
我が国家の領土領海領空を護るという断固たる国家の意思を明確にして、
身の危険を顧みずに任務に当たる自衛官を激励すべきである。
内閣総理大臣によるその「断固たる国家の意思」の表明が、
平和を維持するか、彼の乱を招き入れるかの分岐点となる。
安倍総理よ!
断ずるに当たって、断ぜざるは、却って、その乱を受く
この警告を忘れてはならない。
今、断ずる時が来ている。
参議院選挙中に、六月二十九日の産経新聞紙上で、
東シナ海上空の「異常事態」に関する織田邦男空将の警告的公表の記事を見て、
我が国の運命に影響を与える公表であると思い、
直ちに雨の広島で候補者の中丸ひろむ君とともに、
私の任務だと思って心ある有権者に
国防こそ緊急重要課題だと訴えた。
事態を公表した織田邦男空将に感謝する。
西村眞悟の時事通信より。
先の時事通信で、
東シナ海における中共の軍艦と戦闘機による領海と領空侵犯に対して、
安倍内閣が国家の領域を守るという「断固たる意思」、
即ち「命令」を発せられるか否かが、
我が日本が平和を維持するか、彼の侵略を受けるか否か、
即ち、戦争と平和の分かれ道となる。
と書いた。
そこで、この重大問題を取り上げ、
安倍晋三内閣は、
平成二十二年九月の菅直人内閣と同じ愚を繰り返していると警告する。
平成二十二年九月、
中国漁船と称する船が、尖閣諸島領海内で、
退去を命じる我が国の海上保安庁巡視船の右舷に突進して追突した。
海上保安庁は、その船の船長を逮捕して石垣島に連行した。
ところが、中共は、中国漁船に加害行為はなく、
日本は武器を使って福建省の零細な漁民から生活の糧である漁場を奪っている、
日本は昔も今も中国人民をいじめている、
と国際社会に宣伝した。
菅直人内閣は、この中共の国際宣伝が世界に広まっているのに反論せず、
検察は中国人船長を釈放してしまった。
これでは、中共の国際社会に吹聴しているウソが事実として定着することになる。
そこで、海上保安官の一色正春氏が、事実を明らかにする為に、
中国漁船が我が巡視船に突進して衝突する影像を公開した。
これにより、中共の対日非難はウソであることが国際社会に明らかになり
中共は沈黙した。
一色正春は、我が国の窮状を救った功績を讃えられるべきである。
しかし、菅内閣は一色正春を犯罪者扱いした。
平成二十八年六月二十八日、
元航空自衛隊航空支援集団司令官織田邦男空将(F4戦闘機パイロット)は、
東シナ海上空で中国軍戦闘機が緊急発進した空自戦闘機に
攻撃動作を仕掛け、空自戦闘機がミサイル攻撃を回避しつつ戦域から離脱した、
とする記事を公表した。さらに、織田空将は、
戦闘機同士がいったん格闘戦に陥ると、
空中衝突やミサイル発射に至る可能性は十分ある、
と書き、産経新聞の取材に対して
常識を度外視して中国軍機が尖閣上空まで近づいてきている、
これが常態化すれば領空の安定は守れなくなる、
と語った。
六月三十日、
自衛隊の統合幕僚長は、
四月~六月の対中緊急発進(スクランブル)は
過去最高だった昨年同期よりも1・7倍以上の約二百回に達したと発表した。
しかし、その前日の六月二十九日、
政府は、織田空将の指摘した事実を否定し、織田空将に対して遺憾だと述べた。
また翌三十日に対中緊急発進の異常な頻発を公表した統合幕僚長も、
政府に歩調を合わせて織田空将の指摘した事実を否定した。
そして、政府や自衛隊内では、
退官している織田空将に、現役の誰がスクランブル時の状況をもらしたのか
という「犯人捜し」が始められた。
すると、中共は、この日本政府の否認を受けて、
空自戦闘機がさきに中国戦闘機にレーダーロックオンをして仕掛けてきた、
だから我々は正当な対応をした、
すると空自戦闘機は赤外線の妨害弾を発射して逃げた、
と公表して空中格闘戦(ドッグファイト)があったことを認めたのだ。
このように、東シナ海上空における
空自戦闘機(F15)と中国軍戦闘機(Su30)のドッグファイトを
空自OBの織田空将がはじめに指摘し、
それを、日本政府が否認し、中共は認めた。
では、この日本政府の否認を受けて、
中共が認めたということは何を意味しているのか。
それは、中共の公表内容を見れば明らかである。
つまり、中共は、平成二十二年九月と同様に、我が国の沈黙の上に乗っかって、
非は日本にあり、正義は中共にありと宣伝しているのである。
この事態は、
海における菅直人内閣の対応の、
空における安倍内閣による再現ではないか。
そこで、目を「現場」に転じていただきたい。
統合幕僚長が発表したように、
四月~六月の東シナ海上空でのスクランブル発進は二百回、
つまり我が国南西沖上空は、スクランブルが一日二回以上の異常事態なのだ。
その為に、那覇基地の空自パイロットと機体の整備員は、
我が国の領空を守るために、二十四時間待機している。
その様子を前に見学したが、
彼らは飛行服を着用してジッと待機し、ベルが鳴ると
F15に向かって飛び出しコックピットに駆け上がって轟音を響かせて発進してゆく。
そして、たった一人で上空で遭遇するのは、
ミサイルを装備した中共の戦闘機Su30である。
その時、
彼らを支えて任務を遂行させるものは何か。
それは、
祖国への愛と、
祖国を守る、
という国家の意思を体現した使命感である。
しかるに、安倍内閣は、まるで平成二十二年の菅直人内閣のように、
事実にフタをして触れることなく、
中共の我が空自機に非があるとする宣伝に反論もせずに済まそうとしている。
これでは、四月からでも二百回以上、
東シナ海上空で身の危険を顧みずに我が国を守っている
空自パイロットと整備員が報われない。
申し訳ないではないか。
これでは、士気が維持できず領空防衛は破綻するではないか。
織田空将が言うように、
「常識を度外視して中国軍機が尖閣上空まで近づいてきている、
これが常態化すれば領空の安定は守れなくなる」のであるから、
今こそ、
最高指揮官の安倍総理大臣は、
我が国家の領土領海領空を護るという断固たる国家の意思を明確にして、
身の危険を顧みずに任務に当たる自衛官を激励すべきである。
内閣総理大臣によるその「断固たる国家の意思」の表明が、
平和を維持するか、彼の乱を招き入れるかの分岐点となる。
安倍総理よ!
断ずるに当たって、断ぜざるは、却って、その乱を受く
この警告を忘れてはならない。
今、断ずる時が来ている。
参議院選挙中に、六月二十九日の産経新聞紙上で、
東シナ海上空の「異常事態」に関する織田邦男空将の警告的公表の記事を見て、
我が国の運命に影響を与える公表であると思い、
直ちに雨の広島で候補者の中丸ひろむ君とともに、
私の任務だと思って心ある有権者に
国防こそ緊急重要課題だと訴えた。
事態を公表した織田邦男空将に感謝する。
西村眞悟の時事通信より。