こんにちは、ヂレルマンド・ヘイスです。嘘です!
ガロートばかりがもてはやされて、ヂレルマンド・ヘイスがちっとも評価されないのはなぜでしょう。
それは地味だから。
なんてことは口が裂けても言えない今日この頃、皆さんいかがお過ごしでしょうか。
さて、ブラジリアンギターというと、もうそれこそ前述のガロートからルイス・ボンファにバーデン・パウエル、ハファエル・ハベーロにヤマンドゥ・コスタ・・・と枚挙にいとまがありませんが、サンバタウン店主の場合、ブラジリアンギターというと真っ先に脳裏に浮かぶのがパウリーニョ・ノゲイラ先生。
かのトッキーニョのお師匠さんとしても有名な彼ですが、没年までリリースした作品は35タイトル前後(企画盤も含まれてるかもしれませんが)と、意外にもコンスタントでマイペースな音楽活動を続けてこられたギタリストです。ちなみにこの人サンパウロ出身。意外とサンパウロってね、このノゲイラ先生もそうだけどエドゥアルド・グヂンもしかり、涙ちょちょ切れもんの音楽を聴かせてくれるアーティストってけっこう多いんですよ。
で、そのパウリーニョ・ノゲイラのギター教則DVDという名目の作品を今回はご紹介します。
"Violão em harmonia" というタイトルでピンときた方は相当のベテランかつマニアなブラジル音楽ファンです。そう、このDVD、かなり前にVHSビデオとして流通していたやつをDVDに再編したものなんであります。
ここでのノゲイラ先生、ただただタメイキが出るほど素晴らしい演奏(時に弾き語り)で楽しませてくれます。
部屋の壁に(自ら企画開発に従事したという)クラヴィオーラギターが飾ってあることから察しますに、おそらく彼の自宅の応接間で撮影された映像でしょう。
気になる内容はと申しますと、本来ならば教則ビデオとしてしかるべき「解説」中心となり、それに続き「模範演奏」が疲労されるというのがまあ大抵のパターンなんですが、本作品の場合、それが完全に逆転しています。つまり演奏がメイン。曲間に入る軽妙な説明はまるでライヴMCのよう(字幕がないのがちょっと残念)。
そう、これはノゲイラ先生による貴方のためだけのプライベートライヴ。
いきなり冒頭は不滅の名曲「小バッハ1番」から始まり(この曲で感動できないやつはいるのか?)、ルイス・ゴンザーガの「アザ・ブランカ」にバーデンの「プレリュードのサンバ」まで披露し、後半はなんとタッピング(昔でいうところのライトハンド奏法)までキメちゃってます。この人って保守系ギタリストかと思いきや、実は飛び抜けて研究熱心なギタリストだったのだなあと改めて感じました。
哀愁系ブラジリアンギターがめっぽうお好きな方、今年の秋の夜長を過ごすにはこのDVDが格好のお供となるでしょう。
もちろん日本じゃここサンバタウンでしか扱っとりません。
品切れにならないうちに是非!
お問い合わせありがとうございます。残念ながら当DVDは品切れとなりました。また再入荷につきましても現在のところ予定はございません。
CD(シコ・ブアルキ集)につきましてもおそらく国内流通在庫はないものと思われます。いずれも日本国内においては中古商品を探すしか手はないと思います。
お役に立てず誠に恐縮ですが、何卒ご容赦下さいませ。