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日本物作りの真髄、「天女の羽衣」

2010-08-08 | Weblog
長期に渡る構造不況に堪えきれず廃業・倒産の憂き目の北陸繊維産地。
その中、和倉温泉に近い能登、七尾の天池合繊(株)(あまいけごうせん)さんが
一際、脚光を浴びています。
7デニールのポリエステル糸を布(生地)に織り上げ自前で染色して
展示・販売に乗り出したのが5年前(日本ではなくミラノで)。
(45.000mの糸の重さが5gで1デニール、10gで2デニール(denier))
この極細で繊細な素材はそれまで織りも染色も誰もなし得ていませんでした。(量産)
最初に飛び付いた方は海外のクチュリエ。
翌、2006年にはパリコレクションにデビュー。
この素材は手間暇が非常に要し高コストになることは必定。
この素材は1メートルスクウェアーで約10g。
(天然繊維 シルクシフォン・オーガンジーでは10g以下は存在。)
巾148~150cm 長さ1mの販売価格は約6.000円~10.000円超
ですので、ファストファッションメーカーは残念ながら使用不可。
それ迄の命名ではこの素材は 「スーパーオーガンディー(super organdie)」 に。
しかしながら、さにあらず、
この素材名は何と「天女の羽衣」
日本人でややお年を召した方でしたら即、イメージ可能なお名前。
一方、海外の方々にはミステリヤス・エキゾチック・ジャパーンなのです。
ところで、この「天女の羽衣」 が 先週8/3(水)~来週8/17(火)の間
日本橋三越店の企画、「JAPAN CREATION WEEK」でお披露目されています。
サブタイトルは
「世界のフィールドで活躍する、ニッポンの
                          『天女の羽衣×デザイナー』」
暑い夏、「天女の羽衣」 で乗り切ろう感じで
是非、お江戸日本橋に足をお運び頂き避暑をお求め下さい。
(決して、わたくし共は越後屋さんの回し者ではございません。)
コメント
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