18-228「レイス」（アメリカ）

この家になる全ての命を守りなさい
　ルーケンズ一家はウィンスコン州の古い邸宅に住んでいる。夫のデニスは失業中で、妻のケイティは家を売りに出そうとしていた。一人娘のルーシーは引っ越しには反対していた。
　ある日、ケイティは思いがけず夫の子を妊娠してしまう。その後ルーシーの周りで超常現象が起き始め。（「KINENOTE」より）


　古い邸宅に住む家族に起こる超常現象を描いたサスペンス・ホラー。

　ある日を境に、ルーケンズ一家の娘、ルーシーは部屋の中に何かの存在を感じるようになる。

　更に母親のケイティもルーシーではない少女の声を耳にしたりする。

　ケイティは邸宅の歴史を調べ始め、やがてかつての邸宅の持ち主の使用人の娘の存在を突き止める。

　白い服を着た少女が現れ、ルーシーと会話を交わし始める。
　時折、驚かせるように現れるシーンはあるが、その少女にあまり邪悪な気配は感じない。

　それでも危険を覚えるケイティは神父に相談を持ちかける。

　果たして、少女の霊らしきものの正体は何なのか。
　その目的は何か。

　ストーリーとしてはやや掴み辛い。

　多分夢なんだろうなと思わせるシーンや、開いた冷蔵庫の扉を閉めるとそこにいるというシーンなど、恐怖シーンはオーソドックスなものが多かったかな。

　クライマックスに明らかになる邪神の存在や悪魔祓いのシーンは、話の流れからすると、ちょっと唐突だったかなという印象。

　古い邸宅に潜む霊の話かと思ったが、どちらかと言えば、命の尊さを訴える話になっていたな。

/５

監督：マイケル・Ｏ・ザジベル
出演：ジャクソン・ハースト、アリ・ヒリス、ランス・ヘンリクセン、キャサリン・フランシス
於：シネマート新宿