CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

23-204「ゴンタウ 降頭」(香港)

2023年08月17日 00時04分26秒 | 香港映画
人は金か愛のために呪いをかける
 呪術師が自分自身に呪いをかけると、首が体から離れて宙を舞う恐ろしい吸血鬼になるという。
 空飛ぶ首に変身した呪術師がかける呪いは強力で、それを解くことができるのはたった1人の男だけだった。(「作品資料」より)


 東南アジアに伝わる呪術〝ゴンタウ〟をモチーフに描かれたスプラッタ・ホラー。

 ある激しい雨の夜、警官が惨殺される。

 時を同じくして、刑事のロクマンの子供が惨殺され、妻のカルピが激しい体の痛みを訴える。

 早々に赤ん坊が惨殺される、恐らく呪い殺されるという過激な映像で始まる。

 かつてロクマンが拳銃で撃ったラムという男が容疑者として浮かび上がるが、その居場所は知れず。

 そんな中、カルピの容態から、呪いがかけられているのではという疑惑が上がり、ロクマンと相棒のサムが調べ始める。

 真面目に呪いに関して調べ、捜査するというストーリー。

 警官に対する連続殺人も発生し、果たしてそれがカルピに対する呪いに繋がっているのか調べていく。

 通常の事件の捜査と呪いを解くために奔走する姿が描かれており、ストーリーとしては面白く、興味深かった。

 序盤から呪いの儀式と思われる映像が出るので、カルピは呪われているんだなと思うが、果たして呪いをかけているのは誰なのか、ラムなのか。

 やがてロクマンが三年前にタイへ行った時に取った行動が呪われる原因だということが判ってくる。

 クライマックス、自分だけが呪いを解けるというラムを連れ、カルピにかけられた呪いを解こうとするロクマン。

 そんな彼らに、思いも寄らぬ呪いが降り注いでくる。

 犯罪捜査と呪術が相まった展開で、面白いストーリーであった。

 究極の呪いが襲いかかるクライマックスから最後に起こる驚きの事実まで、飽きることなく楽しめるホラーであった。

 エンド・ロールが上から下へのパターンであったが、ちょっと蛇行させたクレジットで変わっていたな。

 /5

監督:ハーマン・ヤウ
出演:マーク・チェン、マギー・シウ、ラム・シュー、ケニー・ウォン
於:新宿シネマカリテ

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