CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

20-100「ムルゲ 王朝の怪物」(韓国)

2020年03月24日 00時09分18秒 | 韓国映画
疫病のため民を皆殺しにしている
 朝鮮・中宗22年(1527年)。国中に疫病が蔓延する中、仁王山(イナンサン)に“物怪(ムルゲ)”が現われたとの噂が広まり、疫病との関連も疑われて民衆を恐怖と混乱に陥れていく。そんな噂の背後には、11代中宗王の失権を目論む勢力の陰謀も見え隠れしていた。
 そんな中、中宗王はこの危機を乗り越えるべく、かつて政争に巻き込まれて宮殿を離れた朝鮮国最強の武人ユン・ギョムを頼ることに。
 こうしてユン・ギョムは、弓矢の達人でもある愛娘のミョンを伴い、都へと舞い戻り、ムルゲの調査に乗り出すのだったが。(「allcinema」より)


 朝鮮王朝、中宗王時代。
 疫病が蔓延し、更に物怪(ムルゲ)と呼ばれる怪物が、山の中で人々を殺しているという噂が流れる。

 その噂を確かめるため、中宗王は、宮殿を離れ、猟師として生活していた武人、ユン・ギョムに調査を依頼する。

 ユン・ギョムは部下であったソン・ハンと、娘で医学と弓に通じているミョンと共にムルゲの正体を突き止めるため、調査を開始する。

 政権争いで、中宗王の失脚を狙う領議政の陰謀が見え隠れし、ムルゲの噂も領議政が立てたものと考えられ、それをユン・ギョムが暴いていくというような展開。

 王朝での政権争い、それを暴くために選ばれた男の戦いを描くような、オーソドックスな歴史モノかなと思わされたのだが、途中から予想していなかった展開となっていく。

 意外ではあったが、もしかするととも思わされたな。

 冒頭から、王朝は疫病にかかっている、いない関係なく民を皆殺しにするというシーンから始まり、その後も疫病を駆逐すると称して民の家々を焼き払う。

 陰謀が絡んでいるとはいえ、何か今この時期に観ると、思わされるものがあったな。

 果たして、ユン・ギョムはこの事態を打破し、中宗王、しいては民たちを救うことが出来るのか。

 一応、史実を基にしたエンターテインメントということで、先行きが判らない展開は面白く、緊迫感もある作品だった。


 中宗王を演じたパク・ヒスン。
 何かデジャヴのように感じたが、「王と道化師たち」でも王を演じており、もしかすると同じ人物を演じたのか、と思ったが、「王と道化師たち」では世祖王ということで、別人物だったんだな。

/5

監督:ホ・ジョンホ
出演:キム・ミョンミン、キム・イングォン、イ・ヘリ
   チェ・ウシク、パク・ソンウン、パク・ヒスン、イ・ギョンヨン
於:シネマート新宿

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