17-268「トモダチゲーム 劇場版ＦＩＮＡＬ」（日本）

お前の力を貸してくれ、友達として
　友達の借金を返済するため“トモダチゲーム”に参加した片切友一、沢良宜志法、美笠天智、四部誠、心木ゆとり。
　2ndステージの“陰口スゴロク”で、ついに裏切り者が美笠であることをつきとめた友一たち。そして友一は運営側をつぶすべく、過酷な最終ゲームに一人でコマを進めた。
　ところがなんと、美笠もまた最終ゲームに進む道を選んだのだった。
　その最終ゲーム“友情かくれんぼ”は、チーム別の対戦形式。相手は男子高校生５人組。しかもルール上、人数が少ないほうが圧倒的に不利なゲームだったのだが。（「allcinema」より）


　ＴＶドラマ版、「トモダチゲーム　劇場版」に続く、劇場版第２弾でシリーズ最終章となる作品。

　２０００万円の借金の返済のために参加した〝トモダチゲーム〟で第２ゲームをクリアした片切友一は、一人最終ゲームに挑戦することになる。

　そんな友一を追ってきた美笠天智も第３ゲーム、〝友情かくれんぼ〟を友一と共に挑戦することを決める。
　その相手は５人の高校生男子チーム。

　数的に圧倒的不利な友一と天智に、一人でやって来たという水瀬マリアがチームに加わるが、彼女はトモダチゲーム運営側の監視員。

　
　そんな不利な状況が重なる中、友一たちが、〝友情かくれんぼ〟をどのようにクリアしていくのかというところが気になるところ。

　そして友一が公言している、〝トモダチゲーム〟の運営サイドを潰すというのが達成されるのか。

　更に、天智が語った、このトモダチゲームに参加することになった理由とその人物に関することの真相がどうなのか。

　
　ゲームの行方は、果たして友一の仕掛けがどんなものなのか気になったし、その仕掛けを相手に見破られてしまったりするのだが、果たしてそれも狙いなのかが気になるところ。

　しかし、実際そのゲームの決着方法は、本当に力任せだったし、結構酷い方法ではある。
　あまりスッキリした気分にはなれないが、ある意味友一という男をよく表していたのかもしれないな。

　
　天智の疑いは最終的に解決していくのだが、気になるのは、潰すと言っていたトモダチゲームの運営側。

　いよいよ運営側との対決というところでの展開は、何とも不完全燃焼だったな。

　結局、「ＦＩＮＡＬ」とはなっていたが、完全決着というわけではなく、友達としてゲームに参加しながら、何かと疑心暗鬼になっていた友一や天智、志法、誠、ゆとりの５人が友情を再認識するラストという感じ。

　そして新たなステージへ向かうということか。


　新たな設定のサスペンス・ホラーではあったが、結末は最近多い曖昧な感じがあって、友達かくれんぼの決着も含めて、ちょっと物足りない感じの残る作品だったな。

/５

監督：永江二朗
出演：吉沢亮、内田理央、山田裕貴、大倉士門、根本凪、上野優華、天月－あまつき－
　　　　久保田悠来、浦上晟周、シルクロード、財木琢磨、町山博彦、上松大輔、加藤明子
於：シネ・リーブル池袋