CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

20-159「ウルフ・アワー」(イギリス・アメリカ)

2020年09月26日 10時25分30秒 | イギリス映画
たとえ人生最後の40ドルだとしても
 記録的な猛暑となったニューヨーク。治安の悪化により、暴徒と化した市民が至るところで略奪を繰り返し、さらに女性ばかりを狙う連続殺人鬼の出現が、街に暗い影を落としていた。
 ブロンクスに暮らす女流作家ジューンは、カウンターカルチャーの旗手として輝かしいキャリアを築いてきたが、ある事件をきっかけで筆を折って以来、外界と隔絶し、自宅に閉じこもっていた。
 そんなある日、ジューンが暮らすアパートのブザーがけたたましく鳴り響く。
 一体、訪ねてきたのは誰なのか? だがそのブザーは、彼女を待ち受ける地獄の始まりにすぎなかった。(「KINENOTE」より)


 「ダイバージェントFINAL」にも出演していたナオミ・ワッツ主演のサイコ・スリラー。

 ナオミ・ワッツ演じるジューンは、作家として名を馳せていたが、何かしらの事件がきっかけで引き籠り生活を送っている。

 ごみを出しにいくことも出来ず、窓から落としたりしているが、その窓を覗くことも怖がっているよう。

 折しも、世間では連続殺人事件が報じられるなど、治安の悪化をたどる一方。

 更に、何度もジューンの部屋のブザーが鳴らされるが、その犯人はなかなか判明しない。

 どんどん心を壊していくように見えるジューン。

 物語は、ジューンの部屋だけで展開するシチュエーション・スリラーとなっている。

 妹やデリバリーを行う青年などが訪問したりして、その対応は何とか行うようではある。

 正直、判り辛い部分の多い作品で、ジューンが心を壊していく理由や、ブザーを押す犯人などもなかなかハッキリしない。

 話がどこへ向かっていくのかも図りかねたな。

 クライマックスは暴動が起こり、外は暴力と退廃が渦巻くこととなるが、ある理由からジューンは家を恐る恐る出る。

 ほとんどナオミ・ワッツの一人芝居で、それなりに魅せてくれるが、話の展開としては判り辛いスリラーであった。

/5

監督:アリステア・バンクス・グリフィン
出演:ナオミ・ワッツ、ジェニファー・イーリー
   エモリー・コーエン、ケルヴィン・ハリソン・Jr
於:ヒューマントラストシネマ渋谷

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