CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

23-334「マイマザーズアイズ」(日本)

2023年12月14日 00時04分10秒 | 日本映画

おやすみの前にエスプレッソをどうぞ

 チェロ教室を営む仁美は、たったひとりの家族である娘で同じくチェロ奏者の娘エリから、チェロの音色に子どもを産んだことを後悔する気持ちがにじんでいると指摘される。

 隠していた感情を見透かされた仁美は動揺して運転していた車で事故を起こし、その事故で仁美は視力を失い、同乗していたエリは半身不随になってしまう。仁美は生体実験中の最新鋭のカメラ内蔵コンタクトレンズの助けを借り、再び見ることができるようになるが、病室のベッドから出られないエリは安楽死を望むようになる。

 仁美はエリにVRゴーグルを装着して自分の主観映像を転送し、娘に生きる喜びを届けようとするが。(「作品資料」より)

 

 交通事故によって半身不随となってしまった娘のエリ。

 母親の仁美も視力を失ってしまう。

 仁美は生体実験中の最新型のカメラ内蔵コンタクトレンズによって再び視力を取り戻し、ベッドから動けないエリにVRゴーグルに自分のコンタクトレンズと連動させ、同じ視界を共有する。

 エリを産んだことを後悔しているという気持ちをエリに指摘された仁美は、同じ視界を共有しながら、エリの指示するとおりの言葉を発していく。

 やがて、それは2人を狂気へと導いていく。

 そんな母娘の姿を描いたサスペンス・スリラー。 

 仁美はコンタクトレンズを開発した博士の元で生活をするようになり、博士の息子が身の回りの世話をしてくれる。

 しかし、実はこの父息子が、仁美たちと因縁のある人物だということが発覚する。

 仁美が訪れたのは偶然だと思うのだが。

 エリの言うがままに行動する仁美であるが、仁美の視界とその言動からエリの体にも異変が生じてくる。

 果たして、博士たちの思惑は何なのか、そして仁美とエリの運命はどうなるのか。

 人をチェロに見立てて絡んでいくという狂気に近いシーンも何度か映し出される。

 興味深い設定と展開のスリラーであった。

/5

監督:串田壮史

出演:小野あかね、設楽もね、泉拓磨、内田周作、間瀬英正、鯉沼トキ、星耕介、大滝樹、久獅、山下ケイジ、中西優太朗、田口智晶

於:ヒューマントラストシネマ渋谷


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