CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

20-223「イップ・マン 完結」(中国・香港)

2020年12月31日 19時29分39秒 | 中国映画
限界を超えてまで我慢する必要はない
 1964年。愛弟子ブルース・リーの招きでアメリカのサンフランシスコに渡った詠春拳の達人、イップ・マン。ある思いを胸に、病を押しての渡米だったが、彼はそこで異国に生きる同胞たちの厳しい現実を目の当たりにする。
 やがて中国武術を敵視する海兵隊軍曹バートンが現われ、中国人の誇りを懸けた最後の戦いへと臨むイップ・マンだったが。(「allcinema」より)


 詠春拳の達人であり、ブルース・リーの師匠とも言われるイップ・マン。

 「追龍」等のドニー・イェンがその半生を演じたシリーズ。

 「イップ・マン 継承」に次ぐ4作目にして、完結編となる作品。

 
 息子の留学のため、アメリカ、サンフランシスコに渡るイップ・マン。

 しかし、アメリカに留学するためには、中国人コミュニティでの推薦が必要となるのだが、そのコミュニティになかなか受け入れられないイップ・マン。

 そのコミュニティを取り仕切っている者たちが、皆カンフーの達人たちというのは面白かったな。

 てっきり、最後はそのコミュニティとの闘いになるのかと思ったが、アメリカという異国の地で生きる中国人たちは、アメリカ人から蔑視されており、時に迫害を受けている。

 更に、中国武術を敵視する海兵隊軍曹の存在があり、空手を崇める彼は、中国人コミュニティを襲撃させたりする。

 それにしても、あれだけカンフーの達人が揃っているのに、ことごとく空手に圧倒されるというのは、いかがなものか。

 そんな中、イップ・マンは中国人、カンフーの誇りを胸に、海兵隊基地へと乗り込んでいく。

 イップ・マンの中国人としての誇りを賭けた対決がメインとなるが、自らが病魔に蝕まれた体であることを知り、反抗期の息子に対し、その想いを伝えようと全身を傾けるという展開。

 詠春拳の達人でありながら、常に穏やかな様子を見せるイップ・マンは魅力的な人物。
 もちろん対決の場面では強さを見せてくれる。

 「イップ・マン 継承」に次いで、チャン・クォックワンがブルース・リーを演じているが、雰囲気よく似ていたな。

 ついにシリーズ完結であるが、イップ・マンの人柄とその闘いの姿に惹き込まれる一本であった。

/5

監督:ウィルソン・イップ
出演:ドニー・イェン、ウー・ユエ、ヴァネス・ウー、スコット・アドキンス
   チャン・クォックワン、クリス・コリンズ、ケント・チェン、ヴァンダ・マーグラフ
於:新宿武蔵野館

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