2人で山を作ろう
理不尽な世の中で社会への反逆者、民衆の代弁者として祭り上げられたジョーカー。そんな彼の前にリーという謎めいた女性が現れる。ジョーカーの狂気はリーへ、そして群衆へと伝播し、拡散していく。
孤独で心優しかった男が悪のカリスマとなって暴走し、世界を巻き込む新たな事件が起こる。(「作品資料」より)
コメディアンを目指す心優しき青年がジョーカーとなっていく様を描いた「ジョーカー」の続編。
5人を殺し、警察病院に収容されているアーサー・フレック。
看守に小突かれたりして、すっかり覇気を無くし過ごしている。
世間ではジョーカーをカリスマとして英雄扱いしている者たちがいる。
そんな中、病院でリー・クインゼルという女性と出逢い、アーサーを信奉する彼女に彼も恋に落ちる。
徐々に覇気を取り戻していくアーサー。
そしてアーサーに対する裁判が始まる。
本作はミュージカルになっているようである。
随所にアーサーとリーがその心情を歌で表す。
果たして裁判はどのような展開となるのかが気になる展開。
リーはアーサーというよりジョーカーに惹かれているようで、アーサーもそれに応えようとジョーカーとなって、裁判では自ら弁護するという行動に出る。
ジョーカーがどのような狂気の行動に出るのかも気になるところであったが、結末は意外なものとなる。
自分で望まぬともカリスマ扱いされてしまった苦悩と、本当の自分を見てもらえない苦しみ。
ジョーカーの話としては物足りなさを感じるが、1人の青年の苦悩としては面白い1本であった。
ラストもまたジョーカーを信奉してたが故のことなのかな。
/5
監督:トッド・フィリップス
出演:ホアキン・フェニックス、レディー・ガガ、ブレンダン・グリーソン、キャサリン・キーナー、ザジー・ビーツ、リー・ギル、ハリー・ローティー、スティーブ・クーガン
於:グランドシネマサンシャイン池袋
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