CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

24-324「若き見知らぬ者たち」(日本・フランス・韓国・香港)

2024年10月24日 00時28分18秒 | 日本映画

忘れたいことより忘れたくないことの方が多い

 亡くなった父の借金を返済し、難病を患う母の介護をしながら、昼は工事現場、夜は両親が開いたカラオケバーで働く風間彩人。父の背を追って始めた総合格闘技の選手となった弟の壮平も、借金返済と介護を担いながら、練習に明け暮れる日々を送っている。

 そんな息の詰まるような日常のなかでも、恋人である日向との小さな幸せを掴みたいという思いが、彩人のかすかな希望だった。

 しかし、彩人の親友である大和の結婚を祝う幸せな宴会が開かれた夜、思いもよらない暴力によって、彼らのささやかな日常がもろくも奪われてしまう。(「作品資料」より)

 

 主人公と思われる風間彩人。

 父親の作った借金を返し、難病を患う母親の介護をしている。

 そんな生活に疲れ果てているように見える彩人であるが、恋人の日向とのささやかな幸せを掴みたいと思っている。

 しかし、思わぬ事件が発生し、その日常は壊され、周囲の人間にも影響を与える。

 母親は認知症を患っている感じで、その行動は周囲に迷惑をかけるものだが、彩人はそれを献身的にフォローし、声を荒らげることもないんだな。

 弟の壮平は、格闘技の世界チャンピオンを賭けた試合の直前。

 兄弟の仲はどうなんだろうという感じではあったが、兄弟愛はしっかりあったよう。

 苦難な日々を過ごしながら、それでも前向きに生きようとする彩人。

 しかし、思わぬ事件が発生する。

 いつささやかな幸せが奪われてしまうか判らないという怖さか、警官の横暴を描こうとしているのか。

 事件が発生し、その真実を明らかにしようとする話かと思ったが、事件を目の当たりにしてしまった者たちの悲しみ、やるせなさを見せているよう。

 何ともやるせなさの残る話であり、スッキリしない感じであったが、惹き込まれる話ではあったな。

/5

監督:内山拓也

出演:磯村勇斗、岸井ゆきの、福山翔大、染谷将太、伊島空、長井短、東龍之介、松田航輝、尾上寛之、カトウシンスケ、ファビオ・ハラダ、大鷹明良、滝藤賢一、豊原功補、霧島れいか

於:グランドシネマサンシャイン池袋


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