CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

19-117「芳華 Youth」(中国)

2019年05月05日 11時15分32秒 | 中国映画
胸に秘めて十何年
 文化大革命末期、17歳のシャオピンはダンスの才能を認められ文工団に入団する。
 周囲になじめなかったシャオピンだったが、唯一優しくしてくれる模範兵リウ・フォンに秘めた恋心が芽生えていくのだったが。(「allcinema」より)


 1970年代から1990年代までの約20年にわたる、若者たちの切ない想いを描いた青春ストーリー。

 文化大革命の末期、17歳のシャオピンが、党文工団に入団するところから物語は始まる。

 毛沢東の教えをそのまま体現するような社会。
 文工団に属するというのは、れっきとした軍人になることであり、歌や踊り、楽器で気勢を上げたり、宣伝を行ったりする団体に属することらしい。

 何か見ていると、現在の某国を思い出させるような感じがあったな。

 その文工団に属する男女のそれぞれの想いと、彼ら、彼女らが行き着く先が描かれる。

 シャオピンは、模範兵であるリウ・フォンに恋心を抱くが、彼女はその想いを届けることも出来ず、やがてリウ・フォンは思いもかけぬ事態によって分工団を去ることになる。

 その後はシャオピンとリウ・フォンがそれぞれに歩む過酷な人生を描いていく。

 シャオピンは野戦病院の看護兵、リウ・フォンは最前線へと送られる。

 戦争なんてあったかなと思ったら、中越戦争だったんだな。

 近くにいながらすれ違うシャオピンとリウ・フォン。

 更に二人だけではなく、文工団の面々の切ない想い、運命も描かれる。


 文工団というのを学校と思えば、気持ちも入り込めるかもしれないが、ちょっと特殊な事情という感じで、やや他国の人間としては入り込み辛いところもあったかなという印象。

 リウ・フォンたちが心奪われ聞いた曲が、テレサ・テンの歌。
 流れた曲は知らないが、違う意味で懐かしさを感じたな。

 時代に翻弄されたシャオピンとリウ・フォンの二人の関係がどうなっていくのかが興味深い青春ストーリーであった。

/5

監督:フォン・シャオガン
出演:ホアン・シュエン、ミャオ・ミャオ、チョン・チューシー、ヤン・ツァイユー
   リー・シャオファン、ワン・ティエンチェン、ヤン・スー、チャオ・リーシン
於:新宿武蔵野館

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