CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

21-035「悪魔の植物人間」(イギリス)

2021年02月14日 23時05分53秒 | イギリス映画
核酸で君が100人できる
 ノルター教授は、科学が人と植物をへだてているのもを取り去り新しい生命体を創造することが出来るという信念にとり憑かれていた。
 その教授の信念は、彼の講義を受けている4人の学生トニー、ローレン、ブリジェット、ヘディなどの興味をひいた。またヘディの恋人でアメリカの科学者ブライアンも、ノルターの学説に興味を示した。
 そのノルターには、リンチという助手がいた。リンチは先天的な腺病におかされていて、その容貌は醜怪だった。彼は教授の助手の他にも、こびとのバーンズと共にカーニバルで見せ物小屋を経営していた。
 リンチは、ノルター教授の実験が成功すれば自分の醜い姿もなおると思い、そのため教授の実験に必要な人間を探してくることを進んでひきうけた。(「KINENOTE」より)


 自ら唱える学説が正しいことを証明するため、若者たちを犠牲にして実験を繰り返していく科学者と、その実験の顛末を描いたホラー。

 いわゆる、マッド・サイエンティストの物語である。

 
 科学者であるノルター教授は、自らが唱える学説の正しさを証明するため、研究室で実験を行い、奇妙な植物を育てている。
 人類が植物に近付くことによって、新たな進化があると思っている。

 ノルターは見世物小屋を営む、リンチに学生の一人を攫ってこさせ、実験を行う。

 リンチは先天的な病気のため容貌が奇怪で、それをノルターに治してもらおうとして、彼の実験の手伝いをしている。

 リンチの見世物小屋は、フリークスを見世物とするもので、そこには大勢の奇形の人間が働いている。
 本作は、イギリスが舞台となっているが、実際、アメリカ中から呼び寄せられた奇形人が大挙して出演しているとのこと。

 目玉が飛び出す人間も本物ということなのか?

 
 やがて、ノルターの実験は、怪物のようなものを生み出してしまう。

 仲間が姿を消し、ローレンやブライアンは彼らの安否を心配するが、やがて音信途絶えていたトニーから連絡がくる。
 しかし、その変わり果てた姿を見て、恋人であったローレンは正気を失ってしまう。

 新たに学生がさらわれ、犠牲になろうとしていているところ、ブライアンがノルターの研究所に乗り込んでいく。

 
 1973年製作の作品ということで、実験で作り出された植物人間は着ぐるみそのものではあった。
 常軌を逸したマッド・サイエンティストのノルターの学説は面白かったが、実際にそれを実験で実証しようとする狂気は怖かったな。

/5

監督:ジャック・カーティフ
出演:ドナルド・プレザンス、トム・ベイカー、ブラッド・ハリス、ジュリー・エーゲ
   マイケル・ダン、ジル・ハワース、スコット・アントニー、オルガ・アンソニー
於:シネマート新宿

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