やっぱり、ちっちゃいんだ
「SideA」記憶喪失の殺し屋・諸星が、ある人里離れた町に迷い込む。町の番人マカロニに車の修理代をぼったくられながら、声をかけてきた美しい人妻サトミに連れられ、町のリーダー安藤が仕切る悪党派遣組織・ワルモノプロダクションの事務所にたどり着く。
安藤は、持ち物から諸星がプロダクションに登録済の殺し屋だと知ると、諸星を仲間たちに紹介する。偽造屋のニック、風来坊のジーパン、家出娘モニカらに混じり、町には出稼ぎ中の娼婦ジュンとエリカがいる。
一方、数日前には、警部が部下を呼び出し、密談をしていた。怪しい田舎町で、運命の歯車が回り始める。
「SideB」レイコが街角で目を覚ますと、事情が掴めないまま男たちに追われていた。ここ半日の出来事を覚えていないレイコは、旧知の竜崎に連れられ一旦はある部屋に身を隠す。しかし、ポケットの中にあったメモと電話番号が気になり、探偵・真奈美に会いに行く。
ところが、レイコはその場で刑事・岸本と沙也加に逮捕され、ある場所に監禁される。レイコの過去の傷を知っている竜崎は、ある事実を隠しながら、元・精神科医のバー経営者・平尾や探偵の助けを借りて、レイコを救おうとする。
探偵は手がかりを掴もうと、レイコの兄・ユウジに会いに行く。レイコは三年間の記憶が消えており、消えた記憶が生み出したもうひとつの人格・マリアが存在していた。(「KINENOTE」より)
「SideA」と「SideB」と二つの物語が並行して描かれていく、ハードボイルド・バイオレンス。
それぞれの物語が始まると、それぞれにオープニング・タイトルが出てくるという凝った設定。
記憶を失った男が、山奥の〝町〟に迷い込むが、そこで一癖も二癖もある連中と出会う。
男は、町を牛耳る安藤が登録している殺し屋、諸星だということが判り、しばらく町で過ごすことにするのだが、そこでは何か不穏なことが起ころうとしていた。
一方、もう一つの話は、レイコという女性が男たちに追われているところを旧知の竜崎という男に助けられるが、また違う何者かに捕らえられてしまう。
竜崎は、レイコを救うため奔走するが、レイコにはある秘密が隠されていた。
山奥の町で繰り広げられる話と、街で起こる出来事。
この二つのエピソードが最後には収束していくのかと思ったのだが。
二つの話の共通点というと、諸星もレイコも一時の記憶を失っているということ。
そして、彼らが記憶を取り戻そうとするところで、隠されていた謎が明らかとなり、物語が終息する。
諸星がたどり着いた町は、何となくキャンプ場のような感じであったな。
殺し屋が流れ着き、そこでは何やら怪しげな問題があり、それが解決されていく展開など、何となく西部劇のような雰囲気もあったな。
やたらとセクシーな女性も多く登場し、ちょっとエロティックな雰囲気も湛え、混沌とした世界観を醸し出している。
やや混沌とし過ぎて、掴み辛い部分もあったが、興味深い展開の作品だった。
/5
監督:神威杏次
出演:工藤俊作、平塚千瑛、萩原佐代子、萩田博之、坂本三成、中川ミコ
蜂谷英昭、環みほ、緒方夏生、加賀谷崇文、川島芽生、香月あや
可知杏奈、小林一三、栩野幸知、筒井巧、伴大介、望月祐多、神威杏次
於:池袋シネマ・ロサ
「SideA」記憶喪失の殺し屋・諸星が、ある人里離れた町に迷い込む。町の番人マカロニに車の修理代をぼったくられながら、声をかけてきた美しい人妻サトミに連れられ、町のリーダー安藤が仕切る悪党派遣組織・ワルモノプロダクションの事務所にたどり着く。
安藤は、持ち物から諸星がプロダクションに登録済の殺し屋だと知ると、諸星を仲間たちに紹介する。偽造屋のニック、風来坊のジーパン、家出娘モニカらに混じり、町には出稼ぎ中の娼婦ジュンとエリカがいる。
一方、数日前には、警部が部下を呼び出し、密談をしていた。怪しい田舎町で、運命の歯車が回り始める。
「SideB」レイコが街角で目を覚ますと、事情が掴めないまま男たちに追われていた。ここ半日の出来事を覚えていないレイコは、旧知の竜崎に連れられ一旦はある部屋に身を隠す。しかし、ポケットの中にあったメモと電話番号が気になり、探偵・真奈美に会いに行く。
ところが、レイコはその場で刑事・岸本と沙也加に逮捕され、ある場所に監禁される。レイコの過去の傷を知っている竜崎は、ある事実を隠しながら、元・精神科医のバー経営者・平尾や探偵の助けを借りて、レイコを救おうとする。
探偵は手がかりを掴もうと、レイコの兄・ユウジに会いに行く。レイコは三年間の記憶が消えており、消えた記憶が生み出したもうひとつの人格・マリアが存在していた。(「KINENOTE」より)
「SideA」と「SideB」と二つの物語が並行して描かれていく、ハードボイルド・バイオレンス。
それぞれの物語が始まると、それぞれにオープニング・タイトルが出てくるという凝った設定。
記憶を失った男が、山奥の〝町〟に迷い込むが、そこで一癖も二癖もある連中と出会う。
男は、町を牛耳る安藤が登録している殺し屋、諸星だということが判り、しばらく町で過ごすことにするのだが、そこでは何か不穏なことが起ころうとしていた。
一方、もう一つの話は、レイコという女性が男たちに追われているところを旧知の竜崎という男に助けられるが、また違う何者かに捕らえられてしまう。
竜崎は、レイコを救うため奔走するが、レイコにはある秘密が隠されていた。
山奥の町で繰り広げられる話と、街で起こる出来事。
この二つのエピソードが最後には収束していくのかと思ったのだが。
二つの話の共通点というと、諸星もレイコも一時の記憶を失っているということ。
そして、彼らが記憶を取り戻そうとするところで、隠されていた謎が明らかとなり、物語が終息する。
諸星がたどり着いた町は、何となくキャンプ場のような感じであったな。
殺し屋が流れ着き、そこでは何やら怪しげな問題があり、それが解決されていく展開など、何となく西部劇のような雰囲気もあったな。
やたらとセクシーな女性も多く登場し、ちょっとエロティックな雰囲気も湛え、混沌とした世界観を醸し出している。
やや混沌とし過ぎて、掴み辛い部分もあったが、興味深い展開の作品だった。
/5
監督:神威杏次
出演:工藤俊作、平塚千瑛、萩原佐代子、萩田博之、坂本三成、中川ミコ
蜂谷英昭、環みほ、緒方夏生、加賀谷崇文、川島芽生、香月あや
可知杏奈、小林一三、栩野幸知、筒井巧、伴大介、望月祐多、神威杏次
於:池袋シネマ・ロサ
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