CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

24-195「ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ」(アメリカ)

2024年07月03日 00時19分16秒 | アメリカ映画
我々の秘密だ

 物語の舞台は、1970年代のマサチューセッツ州にある全寮制の寄宿学校。

 生真面目で皮肉屋で学生や同僚からも嫌われている教師ポールは、クリスマス休暇に家に帰れない学生たちの監督役を務めることに。

 そんなポールと、母親が再婚したために休暇の間も寄宿舎に居残ることになった学生アンガス、寄宿舎の食堂の料理長として学生たちの面倒を見る一方で、自分の息子をベトナム戦争で亡くしたメアリーという、それぞれ立場も異なり、一見すると共通点のない3人が、2週間のクリスマス休暇を疑似家族のように過ごすことになる。(「作品資料」より)


 冒頭、ユニバーサルのロゴなどが、旧いものであり、リバイバルなのかと一瞬勘違いしてしまった。

 物語の舞台が1970年ということに合わせて、旧いロゴなどを使ったのだろう。

 名門寄宿学校であるバートン校。

 クリスマス休暇になると皆実家へ帰っていくが、中には家庭の事情で帰れず、学校に残る者もいる。

 そして、そんな生徒たちの監督役として学校に残る教師も必要となる。

 生真面目で融通が利かず、生徒からも教師からも嫌われているハナムが監督役となる。

 最初残っていた生徒は5人であったが、4人は1人の生徒の親と共にスキー場へ行くことになり、親に連絡がつかなかったアンガスだけが残ることとなる。

 ハナムとアンガス、そしてベトナム戦争で息子を亡くした料理長のメアリーの3人で、学校で休暇を過ごすことになる。

 家庭に難があるアンガス、息子の死から立ち直れないメアリー、そしてハナムにも語られていない過去がある。

 アンガスは反抗的であり、ハナムも威圧的であったが、3人で過ごし、お互いのことが判っていくうちに通じ合っていく。

 そんな様子を描いていくドラマ。

 かなり偏屈なハナムの言動が面白く、歴史教師であることから、ことあるごとに歴史になぞらえた話も興味深かった。

 ラストは、通じ合った3人のハッピー・エンドになるのかと思ったら、思わぬ危機が訪れるんだな。

 3人による休暇がどのような顛末となるのか、興味深い作品だった。

/5

監督:アレクサンダー・ペイン

出演:ポール・ジアマッティ、ダヴァイン・ジョイ・ランドルフ、ドミニク・セッサ、キャリー・プレストン、ブレイディ・ヘプナー、イアン・ドリー、ジム・カプラン、ジリアン・ビグマン、テイト・ドノバン

於:TOHOシネマズ池袋

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