CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

22-163「バッドマン 史上最低のスーパーヒーロー」(フランス・ベルギー)

2022年07月31日 00時38分49秒 | フランス映画
記憶喪失なのに自分が正義のヒーローだと判るの?
 警察署長の父の反対を押し切って夢を追い続ける売れない役者セドリックは、新作映画「バッドマン」の主役に抜てきされる。
 それは“バッドモービル”に乗って宿敵“ピエロ”と戦う“バッドマン”の活躍を描いたヒーロー映画で、セドリックは体を鍛え上げ、武術を学んで撮影に臨む。撮影初日を無事に終えようとした頃、妹から父が倒れたという連絡が入る。
 慌てたセドリックは衣装のバッドスーツを着たままバッドモービルに乗って病院へと急行するが、その途中で事故に遭い記憶を失ってしまう。(「作品資料」より)


 スーパーヒーローを演じる役者が記憶を失い、自分がスーパーヒーローだと勘違いしてしまうクライム・アクション・コメディ。

 日本のコミックをフランスで実写化した「シティハンター THE MOVIE 史上最香のミッション」と同じくフィリップ・ラショーが監督、主演を務め、キャストもほぼ同じ面々。

 今度はヒーローもののパロディ。

 売れない役者のセドリックが掴んだ大役がスーパーヒーローの〝バッドマン〟であり、宿敵〝ピエロ〟に立ち向かうという設定で、これからしてパロディ。

 オープニング・ロールからあのマーベルのオープニング・ロールのパロディで始まり、その後随所にヒーローもののパロディなどを差し挟んでくる。

 題材がDCのバットマンのパロディであるが、他に関しては、ほぼほぼマーベルのパロディであったな。

 記憶を失い、妻と娘を悪党に誘拐されたと勘違いし暴走するセドリックを止め、連れ戻そうとする妹のエレノアや友人のセブたち。

 ようやくセドリックを捕まえ、記憶を取り戻させようと説得している最中に、エレノアがふとしたことで緑の粉を被ってしまう。
 このシーンに何の意味があるのかなと思ったが、その後のクライマックスのシーンへと繋げたんだな。

 ヒーローと勘違いししたセドリックによって銀行強盗を邪魔された本物の悪党、スギゾーもセドリックを追う中、果たしてセドリックの暴走の顛末はどうなるのか。

 ヒーローもののパロディを随所に散りばめ、下ネタちょっと多めであるが、笑いも充分で、面白い一本であった。

/5
監督:フィリップ・ラショー
出演:フィリップ・ラショー、ジュリアン・アルッティ、タレク・ブダリ、エロディ・フォンタン、アリス・デュフォア、ジャン=ユーグ・アングラード、アムール・ワケド
於:グランドシネマサンシャイン池袋

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