23-093「ｓｅａｒｃｈ ＃サーチ２」（アメリカ）

俺の時計、あったかな？
　ロサンゼルスから遠く離れた南米・コロンビアを旅行中に突然消息を絶った母。デジタルネイティブ世代である高校生の娘ジューンは、検索サイトや代行サービス、SNSなど使い慣れたサイトやアプリを駆使して母の捜索を試みる。
　スマホの位置情報や監視カメラ、銀行の出入金記録など、人々の行動・生活がデジタル上で記録されている現代、母を見つけることは簡単と思われたが、一向に行方をつかむことができない。そればかりか、不可解な出来事はすぐさまSNSで拡散され、憶測ばかりが広がっていく。
　不確かな情報に翻弄されながらも、真相をつかもうとするジューンだったが。（「作品資料」より）


　パソコン上の画面で失踪した娘の行方を追う父親を描いた「ｓｅａｒｃｈ　サーチ」の第２弾。

　ロサンゼルスに住む女子高生のジューン。

　母親のグレイスが彼氏であるケヴィンと共にコロンビアへ旅行に行く。

　しかし、帰ってくるはずの日に母親は帰ってこず、心配になったジューンは、捜索を開始する。

　コロンビアまで行くわけではなく、様々なアプリや検索ネットなどを駆使して、デジタル上に残っているであろう母親の痕跡を見つけようと奮闘する。

　コロンビアで代行サービスを見つけ、代わりに調べてもらったりして、現代は、家から出ずにパソコンで人捜しが出来るんだな。

　そうは行っても、ジューンは様々なアプリなどを使いこなし、また閃きも凄かったな。

　ちょっと軽いハッキングまがいのことまでして、何か母親の行方が突き止められる鍵がないかと探っていくが、まずケヴィンの過去が明らかになり、更に母親に関する怪しい噂まで耳にするようになる。

　事態は、単なる失踪事件にとどまらず、世間が騒ぎ出すようになっていく。

　果たして、ジューンは母親を見つけ出すことが出来るのか。

　母親の身に何が起こり、過去に何かがあったのか。

　こちらも二転三転する展開で、クライマックスには驚きの展開となる。

　パソコンだけに限らず、スマートウォッチやスマホも駆使しながらの母親捜しの顛末を描くサスペンス・スリラー。

　話の展開も面白く、惹き込まれる作品であった。

/５

監督：ウィル・メリック、ニック・ジョンソン
出演：ストーム・リード、ヨアキム・デ・アルメイダ、ニア・ロング、ケン・レオン、エイミー・ランデッカー、ダニエル・ヘニー
於：グランドシネマサンシャイン池袋