CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

20-228「権力に告ぐ」(韓国)

2020年12月31日 22時09分02秒 | 韓国映画
犯罪が思料される場合、いかなる時も告発する
 ヤンは、ゴリ押し捜査で“ゴリ検”の異名を持つソウル地検の検事。
 ある日、大検察庁から呼び出され、当て逃げ事件で聴取をした女性スギョンがヤンにセクハラをされたと遺書を残し自殺したとして、停職を言い渡される。まったく身に覚えのないヤンは、汚名をそそぐべく捜査を始める。
 すると、スギョンは大韓銀行の職員で、大検察庁の捜査部からも聴取を受けていた。(「KINENOTE」より)


 事情聴取をした女性、スギョンがセクハラをされたと遺書を残し自殺し、疑いをかけられることとなった検事のヤン。

 身に覚えのないことで、停職を言い渡され、汚名をそそぐべく独自で調査をするが、やがて国家をも巻き込む大きな陰謀に突き当たることとなる。

 「国家が破産する日」という作品でも韓国銀行の売却に関わる話が描かれていたが、ややフィクションに寄った話であった。

 本作は実在した韓国外換銀行売却事件を基に製作された話で、実録サスペンスのような感じにもなっている。

 単にセクハラの汚名をそそぐために開始した調査であったが、そこにアメリカ、スターファンド社による大韓銀行安値売却事件に繋がっていく。

 大きな標的を得たと感じるヤンであるが、もちろん行く手を遮るものが幾つも現れ、それは検察にも圧力をかけてくる。

 更に、命をも狙われることとなるヤン。

 それでも、諦めぬヤンは、スターファンドの弁護士でもあるキム・ナリの力を借り、捜査を突き進めていく。

 果たして、ヤンの捜査は実を結び、売却の裏に暗躍する者たちを捕らえることが出来るのか。

 徐々に真実が明らかになっていく展開、そしていかにも裏で手を引いているなと思わされる者たちに近付いていく展開は、緊迫感があって面白い。

 〝ゴリ検〟と言われるほどゴリ押しで捜査を進めるヤンの武骨ぶりも、正義感が溢れている。

 そして、クールで頭脳明晰なキム・ナリも興味深い人物であるが、ラストはそのキム・ナリの判断が全てを決するという展開。

 事実を基にした作品だから、結末も仕方のないものになるのかな。

/5

監督:チョン・ジヨン
出演:チョ・ジヌン、イ・ハニ、イ・ギョンヨン、イ・ソンミン、カン・シニル、チェ・ドクムン
於:シネマート新宿

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