CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

20-107「弥生、三月 君を愛した30年」(日本)

2020年04月01日 22時18分12秒 | 日本映画
40歳過ぎても独身だったら、オレが結婚してやるよ
 1986年3月1日。高校生の時に運命的に出会った弥生と太郎。互いに惹かれ合いながらも、弥生は太郎のことが好きな親友のサクラに遠慮してしいた。そして、サクラが卒業を待たずに病気でこの世を去ってしまったことで、想いを伝えることなく別々の道を歩み始めた2人。
 やがて互いにパートナーを見つけ、太郎には息子も生まれるが。(「allcinema」より)


 一組の男女が出逢ってからの30年を、3月だけの日々で描いていくラブストーリー。

 弥生とサンタ(太郎)は、1986年3月1日、高校生の時に出逢う。
 お互い惹かれ合っていくようであるが、弥生の親友で病を抱えるサクラがサンタのことが好きなこともあり、弥生は遠慮している様子。

 しかし、高校卒業前にサクラは亡くなってしまい、それを機に2人はそれぞれの道を歩み始め、それ以降どんどんすれ違いが生じてしまう。

 基本的には、時代は順に流れていき、日付も1日の出逢いから徐々に進んでいく。
 二度ほど時間が巻き戻った時があったな。

 高校時代を懐かしんだりするような恋愛モノもあったりするが、一組の男女の30年に渡る物語を回想とは違う形で綴っていくのは珍しいかな。

 そして30年というのは長く、紆余曲折がある。

 果たして、すれ違いばかりの2人は結ばれることが出来るのか。

 最初の出逢い、そして最後とサクラが大きなきっかけとなる。

 サクラが好きだったという歌も、随所に2人の気持ちを動かす要素となるんだな。

 そしてバスを追っかけて走るというシーンも何度か映し出され、2人のすれ違いと出逢いを表すものだった。

 30年の間の3月だけの物語ということで、2011年3月11日とその後の日々も描かれる。
 2人の想いに関係なく、思いも寄らぬ出来事が、また2人の間に横たわることになる。 

 時代や環境に翻弄されながら、なかなかお互いの気持ちをそのまま表すことの出来なかった男女の姿を描き、面白い設定のラブストーリーであった。

 弥生を演じた波瑠と、サンタを演じた成田凌は高校生から50歳までを演じており、特にアラフィフとなった弥生の後姿はそれっぽい雰囲気がよく出ていたな。

/5

監督:遊川和彦
出演:波瑠、成田凌、杉咲花、岡田健史、小澤征悦、岡本玲
   夙川アトム、矢島健一、奥貫薫、橋爪淳、黒木瞳
於:新宿ピカデリー

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