CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

20-108「野性の呼び声」(アメリカ)

2020年04月04日 11時30分11秒 | アメリカ映画
長い旅路の果てに、ここへ辿り着いた
 カリフォルニアにあるミラー判事の豪邸。ここで快適な生活を送っていたのがセント・バーナードとスコットランド牧羊犬の雑種バック。
 ところが4歳の時、男にさらわれ、ゴールドラッシュに沸くカナダでそり犬として働かされることに。
 やがてリーダーシップを発揮し、仲間の犬たちとともに郵便を運ぶ仕事に精を出すバックだったが。(「allcinema」より)


 ジャック・ロンドンの原作を映画化したアドベンチャー・ドラマ。

 一匹の飼い犬、バックが過酷な体験をしていくことによって、やがて逞しく、野性に目覚めていく様を描いている。

 これまで何度も映画化、映像化されてきた作品のようで、クラーク・ゲイブルやチャールトン・ヘストンなんかも主役を演じてきたよう。

 実際、本作の主役は犬のバックと言った方がいいのかもしれないが。

 ちょっとどじで、鷹揚とした感じの飼い犬、バック。
 ある男にさらわれ、ゴールド・ラッシュに沸くアラスカへと売り渡される。

 そこで、そり犬として働くこととなるバック。
 最初は勝手が行かなかったが、次第にリーダーシップを発揮していく。

 その後、孤独な老人、ソーントンと共に地図にない場所へ冒険に出かけ、そこで徐々に野性に目覚めていく。

 元々その資質があったのだろう。
 そり犬となった時は、仲間のことを考えないリーダーよりも他の犬の信頼を得るようになり、やがてリーダーと対決することとなる。

 ソーントンとは最初の方で一度出会うが、その後しばらくは離れており、偶然再会し、共に冒険へ出かけることになる。

 辿り着いた場所で、狼の群れと遭遇、行動を共にするようになり、野性に目覚めていく。

 バックをはじめ、動物たちは本物ではなく、アニマトロニクスのような映像で描いており、そのためいかにも心を写し出している表情を見せる。
 物言わずとも、その表情で心が推し量れるところがあり、それにグッと来てしまうシーンが幾つもあったな。

 時はゴールドラッシュに沸く北の地を舞台にしており、ゴールドラッシュに絡む人間の欲望がバックたちを苦しめるような展開も描かれる。

 犬、人間関係なく、仲間を愛しながら、やがて野性に目覚めていくバックを描き、感動さえするアドベンチャー・ドラマだった。

/5

監督:クリス・サンダース
出演:ハリソン・フォード、ダン・スティーヴンス、カレン・ギラン
   オマール・シー、ブラッドリー・ウィットフォード、コリン・ウッデル
於:新宿ピカデリー

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