CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

23-296「トンソン荘事件の記録」(韓国)

2023年11月08日 00時32分18秒 | 韓国映画
赤児が乗り移った写真を触るとは
 1992年、釜山の旅館・トンソン荘で殺人事件が起きた。旅館でアルバイトする男が恋人を連れ込んで隠しカメラで部屋の様子を撮影していたが、男はその部屋で恋人を殺害してしまったのだ。
 逮捕された男は心神耗弱による無罪を主張したものの無期懲役の判決を受け、仮釈放の1年前に自ら命を絶った。男が撮影した犯行時の映像はその残虐性から検察庁によって封印されたが、検事たちの間では、部屋の鏡に正体不明の何かが映り込んでいると話題になっていた。
 真相解明に乗り出した取材班は、その過程を記録映画として撮影しながら調査を進めていくが。(「作品資料」より)


 1992年にトンソン荘で発生した殺人事件。

 犯人の男が撮影していた映像に、一部始終が映されていたが、その残虐性から映像は韓国検察庁で封印されていた。

 その映像を手に入れ、事件の真相を探ろうとする取材班はやがて映像を手にすると、そこに思わぬものが映されているのを目にする。

 映像とそこに映されていたものの真相を探ろうとする取材班の取材する様を描いたドキュメンタリー形式のホラー。

 ホラーにはよく採用されるモキュメンタリーである。

 元々は2019年に寺で発見された映像を編集したという設定で、その映像で取材班が1992年の事件の映像を調査する様が描かれる。

 事件の映像に学生服の少年らしき姿が映っているのを目にし、取材班は調査を進めていく。

 インタビュー映像などが映し出され、思わぬ真実に行き当たったりするが、取材班の身自体にも危険が訪れたりする。

 取材班は、1987年に起こった事件との繋がりを見つけ出すが、やがて思わぬ恐怖が彼らに襲いかかる。

 フェイク・ドキュメンタリーだから、ハッキリしたものはなかなか見せない。

 思わね真実に行き着く様子は興味深かった。

 取材班の一人が何かに憑かれたようになり、クライマックスへと向かっていく。

 クライマックスは、映像が見つかった寺での出来事が描かれる。

 記録映画として映り出される怪しい映像。

 次に何が来るのかという緊迫感と取材の行き着く先が興味深い作品だった。

/5

監督:ユン・ジュンヒョン
出演:ソ・ヒョヌ、チョ・ミンギョン
於:シネマート新宿

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