CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

23-117「聖なる復讐者」(韓国)

2023年05月18日 00時50分26秒 | 韓国映画
クリスマス・キャロルを歌おうか
 逃げた両親の借金返済と祖母を養うため立ち退かせ屋として金を稼ぐ青年イルと、知的障がいを持ち笑顔を絶やさない双子の弟ウォル。
 クリスマスの朝、ウォルが屋上の貯水槽で死体となって発見される。前夜のコンビニの監視カメラには、不良グループに絡まれるウォルの姿が映されていた。
 イルは事件の真相を突き止めて復讐を果たすべく、不良グループのメンバーを追って少年院に入る。
 いじめや暴力、指導教官による虐待が横行する中、復讐のため闘いに身を投じるイルだったが。(「作品資料」より)


 双子で知的障害のあった弟、ウォルの遺体が発見され、兄のイルは、ウォルを殺した者に対する復讐を決意する。

 ウォルを殺したと思われる不良グループを追って、イルは彼らが逃げ込んだ少年院に自ら入る。

 そんなイルの復讐を描いたサスペンス。

 ウォルがバイトをしていたコンビニ押し入り、一緒にいたことが防犯カメラに写っていたジャフンとその仲間。

 少年院に入ったことで、ウォル殺しの捜査は頓挫。

 イルは自ら少年院に入り、ウォルを殺したと思われるジャフンに復讐をしようとする。

 少年院の中での理不尽な状況も描きながら、イルの復讐を描く話である。

 知的障害のあったウォルに対して、日常ではちょっと杜撰な対応をしていたように見えるイル。

 死んだこと、殺された思われることで、その復讐を果たそうとするが、そこには贖罪の意味があったのだろうな。

 少年院という過酷な環境。

 教官の中でも狂犬と呼ばれる暴力的な男がいたりして、命を狙われることとなるイル。

 そんな中、イルの復讐は果たされるのか。

 そして、彼は生き延びることが出来るのか。

 暴力描写はかなり衝撃的なものであったが、ウォルが死んだ、その真相が明らかになる展開が驚きではあったな。

 それは思ってもみなかったもので、イルの復讐は果たされたのかは疑問であった。

 殺されたと思われるウォルの復讐のため、自ら少年院へ入ったイルの姿を描いた復讐譚で、その展開は興味深い作品であった。

/5

監督:キム・ソンス
出演:パク・ジニョン、キム・ヨンミン、キム・ドンフィ、ソン・ゴニ、ホ・ドンウォン
於:シネマート新宿

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