CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

22-228「マイ・ブロークン・マリコ」(日本)

2022年10月11日 21時45分38秒 | 日本映画
もういない人に会うには、自分が生きていくしかないんじゃないですか
 鬱屈した日々を送っていた会社員・シイノトモヨは、親友のイカガワマリコが亡くなったことをテレビのニュースで知る。マリコは幼い頃から、実の父親にひどい虐待を受けていた。
 そんなマリコの魂を救うため、シイノはマリコの父親のもとから遺骨を奪うことを決意。マリコの父親と再婚相手が暮らす家を訪れ、遺骨を強奪し逃亡する。
 マリコの遺骨を抱き、マリコとの思い出を胸に旅に出るシイノだったが。(「作品資料」より)


 コミックを実写映画化した作品。

 学生時代からの親友であったマリコの死に衝撃を受け、彼女の遺骨を家族から奪って旅をするシイナトモヨ。

 そんな彼女が、旅を通じて亡くなった親友との別れとわだかまりを昇華させていくストーリー。

 マリコは学生の頃から親からも恋人からも酷い目に遭っており、シイナと共にいる時だけ幸せ、救いを感じていた様子。

 そんなマリコが家で弔われても成仏できないと考えたシイナは、遺骨を奪取する。
 
 事件と言えば、事件である。

 ある意味、初めて二人で旅に出たとも言えるシイナの姿と、学生時代からの過去の様子が並行して描かれる。

 シイナを演じたのは、永野芽郁であるが、本作ではやさぐれた感じの女性で、上司には反抗的な態度、タバコも吸っているし、ちょっとヤンキーっぽい雰囲気。

 旅先で偶然出会う、マキオという青年を窪田正孝が演じていたが、これまたちょっといい雰囲気を出していたな。

 旅先で、ちょっとした事件に遭遇することとなるシイナであるが、それは付随的なもので、物言わぬ親友の想いを探り、自らの想いを再認識するような展開。

 シイナとマキオのキャラが雰囲気良くて、話の展開としては興味深い作品であり、惹き込まれる内容であった。

 ラストの手紙が気になるな。

/5

監督:タナダユキ
出演:永野芽郁、奈緒、窪田正孝、尾美としのり、吉田羊
於:TOHOシネマズ池袋

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