CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

20-104「囀る鳥は羽ばたかない The clouds gather」(日本)

2020年03月29日 09時58分07秒 | 日本映画
そしてそれが男だという苦しさも知った
 ドMで好色だが、金儲けは上手な真誠会若頭の矢代。
 ある日、彼の元に付き人兼用心棒として元警察官の百目鬼がやってきた。自己矛盾を抱えながら生きる矢代と、そんな矢代にどこまでも従順な百目鬼。
 それぞれ傷を抱えて生きる2人は、互いの欠落を補うように惹かれ合っていき。(「allcinema」より)


 大ヒットBLコミックを劇場アニメ化した作品。

 この手の内容の作品は食指を動かされないのだが、「セブンデイズ MONDAY→THURSDAY」「セブンデイズ FRIDAY→SUNDAY」と同じく、ちょっと仕事に絡みがあり、ありがたくチケットもいただいたので鑑賞することに。


 真誠会、若頭の矢代と、彼の付き人となった百目鬼が、徐々に惹かれ合っていく姿を描いた作品。

 ラブストーリーと言っていいのかな。

 ヤクザの世界を描いているので、登場人物はほぼ男。
 唯一、百目鬼の妹だという女性が出てくるくらいか。

 男ばかりというのは、ヤクザの世界だというだけに非ずという感じではあるが。

 矢代という男が、ちょっと飄々とした感じで、何事にも動じず、逆に何事にも関心がないような感じで、自他共に認めるドMということで、辱めを受けることも多々。

 しかし、屈辱を体現することがない。

 百目鬼は、言葉足らずな感じで、ややずれている部分もあるが、愚直で、こちらも感情を表すことが少ない。

 そんな2人が様々なやり取りをしながら、お互いを知り、徐々に惹かれ合っていくという展開は興味深い。

 ただ、R-18作品ということで、男同士の激しい絡みの描写なども多く、そのあたりはちょっとキツかったかな。

 矢代の絡む者たちの言葉から徐々に矢代の過去、そして抱えるものが明らかになっていき、更に組の跡目争いも表面化してきている状況で、果たして矢代と百目鬼の関係がどうなっていくのか。

 矢代と百目鬼のキャラ、そして話の展開は興味深い作品ではあったな。

 クライマックス、事件が起こったところで、終了。
 続編があるんだな。

 こうなると続編も観ることになるかな。

/5

監督:牧田佳織
声の出演:新垣樽助、羽田野渉、安元洋貴、小野友樹、大川透
     三宅健太、高瀬右光、興津和幸、佐藤拓也、三宅貴大
於:新宿バルト9

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 20-103「スキャンダル」(ア... | トップ | 20-105「グッドバイ 嘘から... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

日本映画」カテゴリの最新記事